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2010年7月24日 (土)

【八ヶ岳】行者小屋から阿弥陀岳。夏山の風景を楽しんでくださいな。

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八ヶ岳がよく検索にひかかっているようですので、この土日は、八ヶ岳特集です。山に興味のない方も、写真を見て楽しんでくださいな。行者から、夏山の御案内です。

※南沢崩落がいまだに検索で上がっていて、通れないというデマがあるようですが、迂回ルートができています。この写真は2009年7月20日に南沢から登って撮ったものです。この一週間ほど前に登った人のブログでは、崩落していて通れないとありましたが、おそらく、迂回ルートで間違ったのではないかと思います。崩落は2007年の事ですね。2009年の秋に2年前の出来事としてブログに掲載されている方もいましたが、山の場合、変化しますので、参考にしている情報の時系にご注意ください。

2012年の記事を見る。


主稜線、赤岳と権現岳のキレット越しに富士山が見える。右の高峰は権現岳。


 
八ヶ岳は、本州のほぼ中央部に位置し、山梨県と長野県にまたがる火山性の山岳地帯です。標高は3千メートルに満たないものの、主峰赤岳の2899mなど、3千メートル級の山々が連立する。アプローチは、諏訪・茅野方面、小淵沢方面、清里・野辺山方面と、八ヶ岳の裾野からいくつもの登山道があります。3千メートル級でありながらも、比較的、短期間で、その山頂に立てるという楽しさもあります。私は日帰りで走ってきましたが、短期間で走破できるといえども、長い道のりですから、安全面や観光面を考えると、通常は途中の山小屋に1~2泊して満喫したいものです。

 この土日は、八ヶ岳の中心部の「赤岳」と「阿弥陀岳」をたっぷりと紹介します。

尊無上亜甲中玄    玄上



本日紹介のコース概要



 今回は、美濃戸口から阿弥陀岳のコースを紹介します。八ヶ岳に入山する最もポピュラーなコースで、コース上にもいくつかの山小屋があり、お住まいのところからのアプローチによって、どこに泊まるかを考えるのも良いかと思います。 通常は、初日に行者小屋まで登り、二日目に八ヶ岳を巡って、三日目に下山の二泊三日の行程と、美濃戸出発時刻が早ければ、赤岳北峰の赤岳山頂小屋や稜線上の赤岳展望荘に一泊二日の行程がおすすめです。

 初日に、山麓までしか移動できないようなご遠方の場合は、美濃戸か美濃戸口で一泊し、二日目に赤岳頂上小屋や赤岳展望荘、三日目に横岳や硫黄岳を巡り、柳川北沢から美濃戸まで戻って、四日目に岐路に着く三泊四日がおすすめです。

 出発は、JR中央線茅野駅からバスで美濃戸口まで入り、美濃戸口から林道を1時間ほど歩くと美濃戸に到着します。自家用車では、美濃戸口から左へと林道に入って美濃戸まで行くことができます。山小屋の駐車場があり、付近の山小屋に千円を払って停めてもらいます。



1、美濃戸から行者小屋


お店番をするワンちゃんがいる赤岳山荘。


 美濃戸口から1時間ほどで美濃戸に到着します。美濃戸には3軒の宿があり、最初に見えるのは「山の子村」と「赤岳山荘」です。自動車で来たときは、この付近の駐車場に停めます。


麓の最終宿、美濃戸山荘

 さらに林道を5分ほど歩くと、美濃戸山荘があります。この前で、コースは柳川北沢と南沢ルートに分岐します。北沢は赤岳鉱泉へと通じており、3時間足らずで赤岳鉱泉に到着します。赤岳鉱泉も登山基地として使える山小屋ですが、今回は、赤岳と阿弥陀岳に近い行者小屋へ続く南沢ルートに入ります。


北沢と南沢の分岐。南沢へのルートです。 

 北沢へは、林道歩きですが、南沢へは、うっそうとした樹林に入っていきます。すぐに、堰堤をはしごで越え、森の中を南沢のせせらぎの音を聞きながら登っていきます。


八ヶ岳の森

 苔むす大地の林床、ブナやシラビソの森は八ヶ岳独特の森の雰囲気をかもし出しています。高度があがると、コメツガが出現するのも、この山域の特徴です。


南沢のせせらぎ。ところどころで沢を渡る。


再び、森の中を歩く。



途中、滝の上を通過。上から滝を見下ろした写真です。

 森林浴を楽しみながら、また、幾度と沢を渡って登る時間は、何か時が止まったような不思議な感じにさせるところでもあります。常に、南沢のせせらぎと森林の中をひたすら歩き続けます。


木々の間から姿を見せる阿弥陀岳

 美濃戸を出発して2時間ほどすると、いつの間にか沢のせせらぎは消えていて、うっそうとした森から空が広くなって視界が開けます。木々の間からは、阿弥陀岳を見上げることもできます。さらに進むと、前方の視界が一気に開け、前方に、八ヶ岳核心部の横岳の岩峰のゴツゴツした稜線が姿を現します。


横岳。大同心がそそり立っている様子がひときわ目立つ。

 南沢も枯れ沢となり、広い川原状のところに出ます。ここが、「白川原(しらっかわら)」と呼ばれるところで、視界もよく、正面に横岳や赤岳を眺めることができます。


白川原からまずは横岳を望む。


白川原を進むと、赤岳も正面に見えてくる。

 白川原から再び樹林の中の登山道に入ります。樹相は高山らしく、シラビソやコメツガの森になります。どこからか、まきをくべる匂いがしてくると、夏のシーズンなら多くの登山客でにぎわう行者小屋に到着。美濃戸から約2時間半。美濃戸口から4時間弱の登りの行程です。でも、山慣れしていないと、この1.5倍の時間を見てゆっくりと登ったほうがいいです。


行者小屋です。

 行者小屋は水が豊富で、テントサイトも付近に充実しています。横岳、赤岳、阿弥陀岳に囲まれた行者小屋は、すでに標高2200mあり、美濃戸から標高差で約700m登ったことになります。これから、登る阿弥陀岳へは、標高差約600mありますので、この小屋に寝泊りしてアタックするのもいいでしょう。



2、行者小屋から阿弥陀岳

 私は、日帰りでの走破ですので、行者小屋前で写真を撮って、さっさと、阿弥陀岳方面へと向かいました。通常なら、小屋前でお弁当を食べたりしながらくつろいで、休息をとってから出発するのがベストですね。歩きながら行動食を食べながらは、お行儀が悪いですね。


文三郎道と中岳と阿弥陀岳コルへの道との分岐。

 行者小屋から、赤岳・阿弥陀岳方面への標識に従い、南に進路をとります。10分ほどすれば、赤岳への直接登る最短路の「文三郎道」の分岐が現れます。阿弥陀岳へは文三郎道へ行かずに、直進します。直進する道は、阿弥陀岳と中岳のコル(中阿のコルと私は呼んでいる)へとつながります。


硫黄岳と横岳。そそり立っているのは、横岳の大同心です。

 高度を上げるにつれ、八ヶ岳の全体が見えるようになってきます。北部の硫黄岳、横岳の核心部などがダイナミックでアルペン的な姿を見せてくれます。足元には、高山植物が可憐な姿で咲いていて、急登りにあえぎながらも、心を和ませてくれます。


キバナノコマノツメ。黄スミレの仲間で、八ヶ岳のこの付近に生息しています。


赤岳と中岳を見上げる。まだまだ上に見える・・


中阿のコル手前の崩壊地。

 中阿のコルが近づくと、標高もかなり高くなってきています。途中、崩壊地があり、以前は、崩壊地に鉄板のはしごが掛けられていましたが、流れ落ちてしまったようで、その手前を、一旦登ってから迂回するようになっています。ちょっとスリリングなところです。


もうすぐ、中阿のコル。はるか下に行者小屋が見える。ずいぶん登ったものだ。


中阿のコルに到着。

 はるか下に、通ってきた行者小屋(お泊りの方は、出発した行者小屋)が、はるか下にみえると、正面に、中岳と阿弥陀岳への分岐の標識が見える。中阿のコルに到着です。急登りに疲れた体を癒すべく、休憩している登山客がいます。


中阿のコルから富士山。


これから登る阿弥陀岳の岩峰を見上げる。

 中阿のコルに出ると、一気に南の視界が開け、遠くに富士山。手前に権現岳などの八ヶ岳連峰の南の山々が出現します。下を見ると、立場川流域の深い谷を見下ろす事ができます。

 さて、これから登る阿弥陀岳は・・と、ふと見上げると、登るのが嫌になってしまいそうな、急峻な岩峰がそそり立っている。途中に、はしごが掛けられていたり、天を突くような岩峰を見上げると、登るのはやめて、中岳方面へと、180度進路を変えたくなります。


絶壁の途中に咲いていた、イワベンケイ。(撮影するのが怖かった)


岩峰には鎖がつけてくれている。

 しかし、以前は、はしごも鎖も無くて、まるでロッククライミングのような登山道?だったが、少しは整備されています。でも、ルートを間違うと、とんでもない絶壁に出てきたりもしますので、ペンキ印をはずさないように、注意して登りたいものです。

 上から登山者が来てすれ違う時は、少し広いところを探して、岩につかまって、すれ違いを待ちましょう。絶壁には、イワベンケイやチングルマなどの高山植物が咲いていて飽きることはありません。


山頂が近づいて、ふと後ろを見ると、尖った中岳とその後ろに赤岳。

 下から見上げていた頂上らしきところは、まだ頂上ではなく、三分の二ほど登ったところの肩です。でも、ここからは、歩きやすくなり、ふと後ろを見ると、手前に中岳の尖った姿、後ろに赤岳のゴツゴツした岩峰を見ることができます。上の写真の、赤岳山頂の右から、左下へと斜めに入っている細い線は、先ほど行者小屋を出てすぐに分岐した文三郎道です。

 私は、阿弥陀岳に登頂後、阿弥陀岳を下ったら、手前の中岳を乗り越して、赤岳直下で文三郎道を合流して赤岳へ向かいます。その様子は、明日お話し
ますが、上の写真に、中岳に直登して乗り越す道が見えています。


阿弥陀岳山頂、2805m

 中阿のコルから30分あまり、行者小屋を出発して2時間半で、阿弥陀岳山頂。阿弥陀岳山頂は、古いお地蔵様などがお祭りされていて、古くからの山岳信仰のあるところです。今登ってきたのと反対側は「御小屋尾根」で、諏訪の「御柱祭」のもみの木を育て、伐採される「御小屋山」へと連なっています。

 明日は、阿弥陀岳から中岳を経て、赤岳に登り、文三郎道を下って、行者小屋に戻るコースを紹介します。いよいよ夏山。ダイナミックな写真をお楽しみください。



阿弥陀岳山頂から、八ヶ岳最南の編笠山と向こうに、南アルプス。


後記

 
八ヶ岳は横岳の通過や赤岳周辺の鎖場、阿弥陀岳周辺のスリリングなところもありますが、すべて鎖やはしごがつけられていて、3000mの稜線ながらもコンパクトにまとまっている山系です。

 南北アルプスのように、長いアプローチを必要としないので、体力に見合った日数と時間をかければ、比較的容易に山頂アタックできます。急な天候悪化でも稜線には山小屋が多いので、待機できるし、1時間も下れば、稜線から離れた小屋にたどり着くことができるので、天候を見て引き返すのも容易です。

 今回は、白馬から日帰りで、阿弥陀岳と赤岳を歩いてきましたが、走破できる条件のペースがありますので、体力のある若い方はいいのですが、私のような中高年になってしまうと、何度も足を踏み入れていない方にはおすすめではありませんので、絶対まねをしないでください。



八ヶ岳連峰。中央が主峰「赤岳(2899m)」。春の飯盛山から。

 

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雄大な日本アルプスそのものが、まさしく至心玄道、私の「お山」なのです。

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