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2010年7月25日 (日)

【八ヶ岳】中岳から赤岳へ。赤岳核心部をいく。

夏の土日のひと時、夏山の写真をお楽しみください。と、いうわけで、昨日の続きです。
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赤岳への登りから、中岳と阿弥陀岳を振り返る。

 
八ヶ岳はその名の通り、八つの峰を重ねたようにそびえている山々の総称です。南から、編笠山、権現岳、赤岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、根石岳、天狗岳と連なる八ヶ岳連峰。一説には、「八」の字の裾野を見て八ヶ岳というお話もありますが、神話から来ているという説もあります。

 その昔、峰の松目の如来様が、八ヶ岳と富士山の背比べをするのに、樋(とい)をかけて水を流したそうな。そうすると、水は、富士山のほうに流れて、八ヶ岳のほうが背が高いということが判明。富士山の神様は「私のほうが背が高くて美しい」と、頭にきて、八ヶ岳を蹴飛ばしたそうな。それで、八ヶ岳はその衝撃で、八つに分かれてしまい、流した樋の水は富士五湖となり、八ヶ岳の神様が流した涙が諏訪湖になったそうな。という、神話です。まあ、なんとも、スケールのでかい喧嘩ですね。
 本日は、富士山に蹴飛ばされて、富士山より700mも低くなってしまったが、今もなお美しくも険しい岩峰、八ヶ岳の主峰「赤岳」に登るお話です。

尊無上亜甲中玄    玄上

本日紹介のコース概要

 本日は、昨日の続き。阿弥陀岳を中阿のコルまで下って、中岳から赤岳に登ります。赤岳山頂を楽しんだら、文三郎道を行者小屋へと下ります。八ヶ岳の主峰をお楽しみください。



1、阿弥陀岳から中岳~文三郎道分岐


 阿弥陀岳を中阿のコルまで下山し、中岳へ登り返す。コルから10分ほどで、中岳山頂です。山頂の標識はなく、狭い山頂です。でも、山頂からの眺めは、八ヶ岳の核心部を360度一望できる展望にあります。


中岳山頂からの展望。これから進む赤岳への登山道がジグザグに見えます。


雲がかかってきた横岳方面です。

 中岳山頂から見える赤岳への登山道は、とても美しいのですが、一旦、赤岳と中岳のコルまで下ってからの登り返しと、急登りは堪えます。見た目よりもキツイ登りですので、覚悟を決めて、一旦下ります。


中岳と赤岳のコルから下ってきた道と中岳を見上げる。


中岳と赤岳のコルは砂礫地で、コマクサが生えています。

 中岳と赤岳のコルまでジグザグに下ります。このあたりにはコマクサがあります。八ヶ岳では、硫黄岳付近と根石岳付近のコマクサの群落が有名ですが、意外なところにあるコマクサです。

 コルまで下ったら、赤岳までの急登りです。最初は中岳の山頂から見えたジグザグに登る道をピッチを切りながら登ります。見えたより急な登りのつづら折れの道ですので、急がずに呼吸を整えながら登っていきます。


中岳と赤岳のコルを出発し、振り返ったところ。中岳が尖峰に見える。


文三郎道分岐までもう少しのところまで登ったところ。阿弥陀岳が中岳の上に姿を現す。

 どれだけ登ったかと後ろを振り向くと、意外と進んでいないのに嫌になるが、ここは、焦らずにコツコツと登ります。来た道を見ると、中岳の尖峰が美しく、やがて、阿弥陀岳が中岳の頭に見え出します。そこまでくると、文三郎道との分岐まであと少しです。


文三郎道の分岐

 行者小屋から赤岳に直接登る文三郎道と合流したところで、一休み。これからが、赤岳への登りのクライマックスです。



2、文三郎道分岐から赤岳

 文三郎道の分岐からは右上に赤岳をトラバースしながら登っていきます。斜度はここまでつづら折れだった道と変わりませんが、高度を上げるにしたがって、2800mを越えた風が気持ち良く感じることができます。


砂礫の登りから岩嶺の道になる。阿弥陀岳が徐々に下に見えるようになってくる。


南を見ると権現岳へとつながる稜線をみおろせます。かなり急な岩嶺であることがわかると思います。


 後ろを見ると阿弥陀岳が見えますが、標高2805mの阿弥陀岳が下に見え出すといよいよ核心部の岩嶺の登りにさしかかります。このあたりで、カメラのバッテリーがまずくなったので、別のカメラに変えたらパノラマ写真になってしまいました。

 ここからの岩嶺は、かなり急な難所で、鎖を頼りに登っていきます。南のほうを見ると八ヶ岳南部の権現岳へとつづく稜線を見下ろすことができ、高山にきたという雰囲気満点です。

赤岳直下の岩壁の登り

岩壁に咲く「イワベンケイ」

岩壁を登る鎖場。下を見下ろすとスリリングです。

 赤岳直下は天を突くような登りの鎖場の連続で、滑落に注意したいところです。鎖場もフナーレを迎えると、岩と岩の間に標識が見えます。これが、八ヶ岳の主稜線の縦走路です。遠く、蓼科山から、北八ヶ岳を経由して、硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳、網笠山を縦走できる長大な稜線のルートです。

頭上に主稜線の標識が見える。

 稜線に出ると、一気に風ふけぬけるようにと、変わります。とてもさわやかなところですが、悪天候の時は、とにかく最悪です。稜線の分岐から赤岳山頂までは、あとわずか。

赤岳へと向かうはしごです。

はしごを上ると、山梨県側から湧き立つ雲と権現岳がすばらしい。

 それでも、岩嶺の登りが続きます。でも、ここまで登ってきた悪場に比べるとたいしたことはなく、はしごを二回登れば山頂に到着です。

赤岳へ、最後のはしごです。

はしごを登りきると、標高2899m赤岳山頂!

 赤岳の山頂は、北峰と南峰に分かれており、到着したところは南峰です。八ヶ岳の最高点の2899mは赤岳南峰にあります。北峰には、赤岳山頂小屋が建っています。

2899m赤岳山頂の三角点


北峰へ続く道。赤岳頂上小屋が見える。

 南峰で山頂を楽しんだら、小屋のある北峰へ行ってみましょう。10分も歩けば到着しますが、この区間は左右に切れ落ちている痩せ尾根ですので、滑落しないように注意が必要です。特に、風の強い日は注意しましょう。


赤岳頂上小屋

 赤岳頂上小屋では赤岳グッズ(バンダナやバッジなど)お土産も販売しています。行程によっては、この小屋で一泊するのもいいでしょう。赤岳山頂からのご来光は最高です。3000mを越えないし、ここまでの間にも、阿弥陀岳に登ったりして順応していますから高山病の心配はないと思います。



3、赤岳から文三郎道を行者小屋へ

 赤岳からは北峰をそのまま北に下って、赤岳展望荘の前を通り、地蔵尾根を行者小屋へと下るルートもありますが、今回は、来た道を文三郎道で一気に下ります。


赤岳南峰から硫黄岳と横岳の展望と、眼下にこれから下っていく行者小屋。


山頂から下りの標識。すぐに登ってきたはしごが見えます。

 来た道を下るにしても、岩嶺ですので、誤ったほうへと行かないように気を配ります。山頂から、登ってきたはしごに取り付けばしめたもので、その次は、主稜線との降下点を間違わなければ問題はありません。降下点には標識がありましたね。南に向かって右へと降下します。


主稜線の岩と岩の窓。


鎖場の降下はバックで慎重に。

 下りの鎖場は無理に前向きに降りずに、バックで慎重に下ります。上を見上げると主稜線の分岐の岩と岩の窓が、だんだん遠ざかっていきます。やがて、岩場の悪場も終わり、ざれた砂礫の道になると、文三郎道ももうすぐです。


文三郎道の下り始め。


文三郎道から中岳と阿弥陀岳を見上げる。

 文三郎道は最初はザレた急坂ですので、スリップに注意します。鎖をつけてくれていますので、それを利用します。途中、上を見上げると、今まで歩いてきた中岳や阿弥陀岳が頭上に見え、赤岳の岩峰がそそり立っています。頑張って歩いた山を見上げると、心にジーンと来るものがあるでしょう。でも、下りはまだまだ続くので油断は禁物。


文三郎道の名物、長い階段。赤岳の岩嶺をバックに。

 やがて、文三郎道の名物である、長い階段が現れます。以前はもっと長かったのですが、数十年経つでしょうか、老朽化してきているようで、かなりの区間が、ザレた普通の登山道になってしまっています。

 階段も終わり、昨日掲載の登りに通過した中阿のコルへの分岐を過ぎると、5分ほどで行者小屋です。



行者小屋近くの沢でシカに遭遇しました。


後記

 
写真を撮りながらの日帰りでしたので、横岳と硫黄岳を回る時間がなかったのですが、いずれお話しましょう。いかがでしたか?夏の土日の山案内、八ヶ岳のメインの山々を巡る山旅でした。感想などをコメントいただけるとありがたいです。

2012年の記事を見る。

赤岳山頂から阿弥陀岳を望む。

 

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