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2012年5月31日 (木)

【四阿山】四阿山(吾妻山)日帰り登山。写真解説

120530_110238

  昨日は四阿山(あずまやさん 2354m)に行ってきました。私がいつも行くコースは、菅平牧場から根子岳(ねこだけ 2207m)を経由して四阿山山頂、再び菅平牧場に帰ってくる周回コースです。逆ルートや、四阿山だけや根子岳だけを菅平牧場からのピストンもおすすめです。パルコール嬬恋スキー場のゴンドラで一気に上がると、行程はすごく短いですが、やっぱり、歩きましょう。

120530_081617四阿山は5月~11月中旬ぐらいの雪の来る時期までハイキングに適しています。累積標高差は根子岳経由で約1000m弱の約6~7時間コース、菅平牧場から四阿山だけピストンで約800mの約5~6時間コース、根子岳だけピストンで約600mの約3~4時間の初級コースになります。

残雪の5月は、根子岳の南の岩場では、夏ルートが使えなかったり、四阿山の北面斜面の積雪区間では赤テープを頼りに登下降しなければならず、難易度が増します。では、写真にて順を追いながら紹介しましょう。(各写真はクリックすると別ウィンドウで大きくなります)その前に、基本的な事ですが、注意事項です。コースは日帰りするのに問題なくても、ご遠方から夜通し運転してこられて寝不足の状態での登山や、前の夜に宿で飲みすぎて二日酔いでの登山は危険です。登山中の病気遭難が後を絶ちませんので、ご遠方の場合は、前泊して、体調を整えてから挑まれますことをおすすめします。

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120530_073804 菅平高原から、菅平ゴルフ場を左に見送って右カーブ左カーブ、そして、まっすぐに登る車道を菅平牧場の駐車場まで登ります。すでに牧場の私有敷地内ですので、まっすぐに登る車道の途中に入場料を払うところがあります。大人200円、小人100円(平成24年現在)を人数分払います。朝早いと係員がいないので、帰りに払います。

 駐車場は牧場の中にあって、ここで、すでに展望がよく、遠く北アルプスが美しいところです。

100518_094918 駐車場からすぐに、根子岳と四阿山の分岐があります。冒頭で申しました周回コースや根子岳のみピストンの場合は根子岳方面へ、逆コースの場合や四阿山のみピストンの場合は四阿山方面へ入っていきます。

 その前に、分岐近くにはトイレがあるので済ませておきましょう。また、登山届けのボックスがありますから、届けておきましょう。

 夏は午後から雷雨にみまわれることがあるので、早朝に出発したほうが良いです。時として、午後の早いうちから雷がなってきますから、黒い雷雲が空を覆い始めたら引き返したほうが賢明です。山の鉄則、「早出、早着」はどこの山でも同じです。

 ご遠方からの場合は、菅平高原にいくつもの宿泊施設がありますので、前日に一泊して、早出をし、午後の早いうちに駐車場に戻って、帰路につくといいでしょう。

120530_080720 根子岳方面への登り始めは、牧場の中を行きます。ここで急いでしまうと、登り始めの体に堪えて、後にバテることになりますので、ノンビリとピッチを整えながらウォーミングアップで登行するようにしましょう。

 根子岳のみのハイキングの詳細は、また後日にお話しますとして、出発して1時間30分~2時間ほどで根子岳の山頂に到着します。

100518_112025 根子岳の山頂からは、これから行く四阿山を大きく望むことができます。西から北を見渡せば、北アルプスの峰々が並んでいて、登ってきた後ろ眼下には、菅平高原の景色を見ることができます。山頂の手前では駐車場に自分の自動車があるのも見ることができます。

 夏場の雷雨が早い場合は、この根子岳で引き返しましょう。逆ルートの場合は、四阿山か中四阿で引き返すのがポイントです。

120530_094826 根子岳を後に、四阿山へと南下します。すると、いきなり、崩壊地の上を通過することになりますので、慎重に行動しましょう。このコースの危険箇所といえば、この崩壊地上部の通過と、この先の大石の通過だけです。

 この区間に積雪がある場合は、さらに難易度が増しますので、ここで無理と思ったら、元来た道を引き返したほうがよろしいです。ですから、山慣れしていない場合は、5月の残雪期には、四阿山だけをピストンしたほうが良いかもしれません。

120530_095324 大石は左へとトラバースするように降りていきます。降り口がごらんのように、足場が悪く、段差も大きいので注意しましょう。

 積雪のあるときは、このトラバース道が雪で埋まっていて使えないので、大石の西側を岩渡りするか、東側をフリーハンドで降下するしかありません。前者は、足元が切れ落ちていて高度感があるので、おっかないです、後者は、3mほどですが、ほぼ垂直に降下することになります。いずれも、ちょっとした手がかり足がかりのテクニックが必要となります。5月の残雪のあるとき、大石で行き止まりと思ったら来た道を引き返したほうが良いです。

120530_095706 大石を過ぎると、笹原の気持ちの良い下りになります。小走りで下ることができる道ですが、つまづいては危険ですので、慣れない方は慎重に下ったほうが良いですね。急いでも、10~20分ぐらいしか変わりません。

 

120530_100907 根子岳と四阿山の最低鞍部(コル)に降り立つと、そこも、気持ちのいい笹原です。後ろを振り返ると、根子岳の山頂は先ほどの大石にかぶってしまって見えませんが、まるで海外の山にいるような気分になる風景を見ることができます。

 

120530_101513_2 笹原を後に、四阿山への登り返しです。下ってきたピッチを落として、ゆっくりと登りはじめます。急ぐと、この後の急登でダウンしてしまいます。

 道は樹林の中を行きます。積雪期には道がないので、赤リボンを頼りに登っていきます。

120530_102151_2 夏には、うっそうとした樹林が日差しをさえぎってくれるので助かります。

 道は、徐々に急になって行き、上を見上げると、明るくなって、もう稜線かなと思うも、そこからが、さらに急登りとなりますので、コツコトとピッチを崩さずに登りましょう。脈拍が上昇してきたら、さらに、ピッチを落として脈拍を整えながら登るというのも山のテクニックの一つです。

120530_105630_2 木々の高さが低くなってくると、もうすぐ稜線です。やっと樹林から出ると、すぐに、根子岳と中四阿の分岐に出ます。帰りは、この分岐を、中四阿のほうへ行きます。ここから、四阿山の往復ということになります。山頂へは、登り15~20分ほどです。

120530_110700 四阿山の山頂直下には、この写真のような木道が敷かれています。これは、高山植物の養生保護のためなのですが、両脇は数年しても生えてきていません。夏のシーズンに、混んでいるからといって、木道以外を行かないようにしましょう。

 この木道の途中に、鳥居峠への分岐があります(写真右下)。木道を登り終えると、ひと登りで、四阿山山頂です。

120530_111244 山頂には、群馬県側を向いている祠と、長野県側を向いている祠(写真やや右の奥)。山頂の標識は、長野県側を向いている祠の手前にあります。

120530_111753 山頂は、細長くて狭く、両側が切れ落ちているので注意しましょう。パルコール嬬恋スキー場のほうからゴンドラを使えば2時間足らずで登れてしまうので、夏には多くの人でにぎわいます。

 山頂で1時間ほど展望を楽しんだら、菅平牧場へと下ります。先ほどの、分岐まで戻り、中四阿の方向へ進みます。

120530_121202 こちらの道は危険箇所もなく、四阿山だけをピストンするのにおすすめです。下りには、2箇所分岐があるので、四阿高原のほうへは四阿高原に宿を取っている以外は行かないように、菅平牧場、牧場管理事務所の方向です(下り方向、常に右)。

 写真は、これから行く中四阿を眼下に眺めながら下っているところです。向こうに菅平高原の野菜畑のビニールハウスが光って見えます。

120530_124059 途中、崩壊地の上を通過しますが、そのあたりの道は広いので危険はありません。崩壊地を通過すれば、すぐに、中四阿です。

 中四阿から四阿山を振り返ると、四阿山の山頂は雲で覆われていました。

  ここまで、ずっと展望のいい稜線が続きます。

120530_125438 中四阿の展望を後に、小四阿に向かいます。ここからが、夏なら緑の林に入るので、日差しが強いときは助かります。新緑の前や秋には、木の間から小四阿を正面に見ながら進む道となります。

120530_130423 小四阿から四阿山を振り返った写真です。ここで、展望は最後となり、シラカバの樹林帯に入っていきます。

 どんどん下ると、旧林道を2つほど横切った後、旧林道を歩きます。120530_134207 途中から、左手の沢のほうへと下っていきます。沢の水は気持ちが良いです。沢から、登りかえすとすぐに、牧場に出てきます。牧場内の舗装道路を少し歩けば、駐車場に到着です。

 主な注意事項は、本文の中に書いてありますが、最期に、整理しますと、残雪期と夏の雷雨です。では、どこかでお会いしましたら、よろしく!

 

尊無上亜甲中玄   玄上

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2012年5月30日 (水)

菅平牧場~根子岳~四阿山

120530_094734

今日は、長野県と群馬県にまたがる四阿山(あずまやさん)に行ってきました。たまにアルプスを離れて四阿山に行くには理由がいろいろとあります。その理由のひとつに、この山から眺める浅間山方面の景色にあります。いつの日か、アルプスでの山行のときに脳裏に浮かんだ光景。それがどこかどこかと捜し求めているうちに、四阿山にたどりついたのです。他にもいろいろとあるのですが、このお話はこれぐらいとして、本題です。

120530_080358いつも、菅平高原の菅平牧場から登って、根子岳(ネコだけ、ニャンコだけ)の祠に賽銭をお供えし、四阿山のコルにおりてから四阿山に登っています。四阿山には、大きな祠が2体と、古い小さな祠が1体あるので、それぞれ賽銭をお供えしてくるのが、この山に登ったときの、私の習慣になっております。

120530_115102今日の四阿山山頂は、雲の中で、展望はありません。時折、雲が切れたときに嬬恋村を見ることができます。写真に写っている湖は田代湖です。

下りは、中四阿山、小四阿山を経由して、菅平牧場へと戻ります。約6時間の行程ですので、後日、このブログで日帰り登山として、写真を交えてコースをご案内しますのでお楽しみに。

コースの写真案内を読む

尊無上亜甲中玄    玄上

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2012年5月29日 (火)

仙塩尾根|塩見岳へ

Img029  今日のお話は、いよいよ仙塩尾根も終盤。熊ノ平小屋から塩見岳を越えて三伏峠です。塩見岳は初冠雪に遭遇したり、凍てつく岩場を登ったり、いいお天気のときもありました。私にとって、とても思い出深いところです。でも、写真が残っていないのが残念ですが、ここに、足跡をお話します。では、昨日の続きです。

尊無上亜甲中玄   玄上

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 三国平を後に塩見岳に向かう。このあたりは、塩見、間ノ岳、北岳といった日本百名山をつないで縦走する登山者がみられるところだ。

 三国平の樹林から小さなピークに出ると、朝の光が素晴らしい。昨日の雷雨で空気が澄んでいる。伊那の谷を隔てて、向こうに中央アルプスが朝日を受けて真っ赤に染まる。そのピークを越えると再び樹林に入る。と、その先に、安倍荒倉岳への分岐があるが、安倍荒倉岳の山頂までは2分とかからない。安倍荒倉岳からの眺めは南に塩見岳の北面の断崖がダイナミックなので、一度覗いておくのもいいだろう。

 安倍荒倉岳から再び稜線に戻り、道は徐々に下っていく。南アルプス独特の樹林を楽しみながら歩いていると岩峰に出くわす。岩峰を下ると、大井川東股へ下る薄いふみ跡があるが、ここを下りきると、大井川の林道に飛び出す。しかし、とにかく、道なき道なので入り込まないほうが賢明であろう。実は、この下りの途中から樹林をかき分けてトラバース気味に進むと秘密の沢があり、人が踏み込まない小さな滝。いつしか行場にしたことがあるが、もう一度行けといわれても、どうはいったか目印がないのでいけないくらいの未踏の大自然のところである。

 さて、お話は薄いふみ跡にそれてしまったが、再び稜線を南下しよう。地形図では新蛇抜山とあるが、樹林の中でいつのまにか過ぎてしまっているので目印にはできない。その先で、北荒川岳への登りとなるが、途中で道が分岐している。右へ行けば見晴らしの良い北荒川岳山頂まで登る。左へ行けば、北荒川岳を登らずに塩見を目指す。いずれもその先で再び合流するので、北荒川岳に立ち寄りたいものである。

 北荒川岳からの塩見岳は先にも増してダイナミックだ。右には南荒川谷の大崩壊がスッパリ切れ落ちているので要注意。あまり近づかないほうがいいかもしれない。北荒川岳からは崩壊で南には進めないので一旦、砂地を下る。下ったところが高山植物の宝庫。まさに天上のお花畑である。水もあるので、補給できるが、季節によっては涸れているときもあるかもしれない。

 北荒川岳からお花畑に下って、ひと登りで再び稜線に出る。出たところの稜線の西側は崩壊地になっていて、覗き込むとスリリングだ。けしてふざけては近づかないほうがいい。ここから、崖のふちと別れてハイマツ帯をトラバースして小ピークに着くと、なだらかに雪投沢(ゆきなでざわ)の源頭部に着く。ここからが塩見岳への登りとなる。大井川側に下ると雪投沢に降り立つのだが、沢のほうまで足を踏み入れないほうが良い。稜線から少し下ればテント場や水場があるので、そのあたりまでにしておこう。テント場は近年、夏場は登山者が多くて使用禁止となっているので、あてにしてはならない。つまり、夏場のテント泊の登山者は熊野平小屋から三伏峠小屋のテント場まで重い荷を背負って一気に行かねばならないのでたいへんな区間でもある。

 さて、雪投沢源頭部から岩レキの斜面をひと登りで、北俣岳~蝙蝠岳(こうもりだけ)への分岐に着く、この蝙蝠岳方面もなかなか粋な山旅ができるルートであるが、途中に山小屋もないし・・でも、きちんと計画を立てることができる登山者なら、この行者のおすすめのコースである。

 分岐から塩見岳方面へ岩稜を少し下っての稜線がまた気持ちいいところである。右が切れ落ちて、左が急斜面の馬の背を歩くのはまさに山の醍醐味でもあろう。そこから、岩稜をひと登りで、塩見岳東峰(3052m)に到着する。西峰は40~50mほど近くにあるが、ノンビリできるのはこの東峰のほうである。

 展望を満喫したあと、西峰を通って、塩見岳の下りにかかる。この下りは、最初は気持ちのいい下りだが、その先で様相が一変する。険しい岩稜の下りだ。滑落事故も多いので慎重に下ったほうがいい。P000801 岩稜を下り終えると、天狗岩直下への登りとなるこの登りから振り返ると、下ってきた塩見岳の険しい岩稜がそそり立っている。

 さて、天狗岩から穏やかな下りで塩見小屋に到着する。ノンビリするには、いいところだが、テント場は現在ではないので、三伏峠小屋まで足を運ばねばならない。

 塩見岳から三伏峠までは、さすがに日本百名山の塩見岳ともあって、登山者の往来も多い。一時の静寂から目覚めたように、登山者が増える。しかし、南アルプスらしい樹林の稜線は私の大好きなところの一つである。

 塩見小屋を出て、ハイマツ帯を下っていくと、権右衛門沢の源頭へ下る道と、塩見小屋の荷揚げのルートである塩見新道を分ける。主稜線は、権右衛門沢の源頭へ下る道へと左に下る。静寂な樹林帯を急降下すると、石がゴロゴロした涸沢に着く。この付近の積雪期は吹き溜まりになっていて、冬季は権右衛門山から尾根伝いに行ったほうがいい。下手に入り込むとすっぽりと体が埋まってしまって身動きが取れなくなるので危険である。冬季は踏み入れないほうが良い。

 権右衛門沢の源頭から、本谷山(2658m)への登り返しとなる。ダラダラとゆるく長い登りが続く。少し下ったり、また登ったりと、長い山旅で疲れた体に案外こたえるところである。いくつかの枯木帯を通過し、大きな枯木帯が出現したら、すぐ先が本谷山山頂である。露岩の山頂ではないので比較的ノンビリできる。

 本谷山からは再び下って、三伏山に登り返すこととなるが、テントの場合、三伏峠小屋では水がもらえないので、三伏沢に下ってから峠に上り返すのもいい。本谷山からどんどん下ると、三伏山へ稜線を行くルートと三伏沢へ下るルートの分岐があるので、用途に合わせて選べば良い。三伏沢へ下るルートは木の根や石がゴロゴロしていて歩きづらいので、水に用がないときは、稜線伝いに三伏山へと進んだほうが賢明である。分岐から少し下ると、本谷山と三伏山の鞍部につく、このコース最後の登りだ。このあたりで、仙塩尾根のフィナーレを向かえるスパートだ。一気に三伏山にあがって、歩いてきた塩見岳を眺めるのもいいだろう。Img027 三伏山から三伏峠小屋までは10分ほどで着く。

 翌日は三伏峠から3時間かけてとっとこ下って、塩川温泉で、仙塩尾根縦走の汗を流して帰路につくといいだろう。

 仙塩尾根のお話はおしまい。そのうち、三伏峠から荒川、赤石、聖岳へのお話をしてみたいと思います。三伏峠から荒川岳がこれまた南アルプスを満喫できる素敵なところです。

尊無上亜甲中玄   玄上

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2012年5月28日 (月)

仙塩尾根|農鳥岳~熊ノ平小屋

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 今朝は、久しぶりに白馬の風景を載せましたが、南アルプス、仙塩尾根の続きです。農鳥岳方面に寄り道していますので、今日は、農鳥岳に登った後、再び仙塩尾根に戻るお話です。

尊無上亜甲中玄   玄上

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 北沢峠を出て3泊3日目、農鳥小屋から東を見れば朝焼けの雲海に浮かぶ、富士が素晴らしい。南を見ればこれから登ろうとしている西農鳥岳が大きくそびえ立っている。朝から急登りの始まりだ。まっすぐに岩稜の道が三千メートル峰に向かっている。登りきると、ハイマツの緩やかな尾根に出て、前方には西農鳥岳3051mの山頂がすぐそこにある。

Notorifuji  この山頂から東を見ると、今から登る農鳥岳の山頂が見える。朝だと逆光になるが、その姿が面白い。ちょうど同じ方向に富士山が見えるので、農鳥岳の山頂に富士山が座っているように見える。西農鳥岳からは標高差にして100mほど下って稜線を行く。南側をトラバースする道で、遠くに塩見岳や荒川、赤石岳方面の山々を見ながらの雲上の散歩となる。

 平坦に見えた山頂も近づいてみれば、細長い狭い山頂である。農鳥岳(3026m)は日本百名山から外れているため、三千メートル峰ながら静かな山頂である。私なら間違いなく、この独特な雰囲気や山容の農鳥岳を百名山に入れたであろうが、それでいて、静けさが保たれているという点においては、百名山からはずした深田久弥氏に感謝したいものである。

 さて、農鳥岳を折り返して、再び西農鳥岳を通過して、農鳥小屋に戻る。3時間ほどで往復してきただろうか、まだ、楽しく朝食をかこんでいる登山者もいる。

 前日に通った三国平への道を戻る。今日は雷雲が発生しやすいようで、雲が下から舞い上がってくる。三国平についた頃、伊那側から湧き出る雲が凄い。これは午前中に行動を切り上げたほうがよさそうなのと、2日連続の長丁場だったので、南にある熊野平小屋までで行動を終えることにしよう。

Kumanodaira  熊野平についたのが正午ごろ。案の定、ゴロゴロと遠くで鳴り始めている。稜線での雷はたいへん怖い。生きて帰ったらあたりまえではない。人が多いから大丈夫と言うわけではなく、現に、今年の夏には落雷で亡くなられた方も多くいる。夏の山は、雷には十分な警戒が必要である。夜が明ける前の朝早く出て、昼過ぎには次の小屋に着くようにしよう。

 明日は、私の最も好きな山のひとつである塩見岳へと向かうお話です。一気に、三伏峠まで行きます。

尊無上亜甲中玄   玄上

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白馬岳、白馬三山、里からの撮影スポット

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南アルプスのお話をしているうちに、北アルプス白馬三山の雪融けも進んできました。そこで、南アルプスのお話をちょっと休憩して、地元に戻ります。今日は、里からの撮影スポットについてお話します(南アルプスのお話の続きは夜に更新します)。今日は雨ですが、昨日は五月晴れの、いいお天気。息子がロードサイクルで走って撮ってきていますので紹介いたします。

Hakuba201205_2 (1)国道148号線の松川に架かる橋(松川橋)の上で、観光にこられた方がよく写真を撮っています。それが、左の写真です(クリックすると大きくなります)。白馬駅から北に約1kmのところ、塩の道温泉ガーデンの湯の南にかかっている橋の上からの白馬三山をはじめとする、唐松岳、五竜岳、遠見尾根の上に顔を出している鹿島槍ヶ岳がとても美しいところです。この橋の上は、電線や電柱も写らないし、一番お手軽な撮影スポットと思います。

120205_133349 (2)松川橋のひとつ上流にかかる県道の白馬大橋は、さらに白馬三山に近づくことができます。ガーデンの湯のところの信号を山の方に向かい、突き当りを左折すると、倉下の湯を過ぎて、白馬大橋です。早朝には朝日に光る白馬三山の撮影に多くの写真家が訪れています。左の写真は2月に写したものです。

Hakuba2012053(3)北安曇野の田園風景と一緒に撮るなら、もう少し南に足を運ぶと良いでしょう。左の写真は、長野オリンピックのクロスカントリー会場になったスノーハープの入り口付近、県道(大町に通じるほうのオリンピック道路)の途中です。今の頃は、この写真のように「水田に映る白馬三山」、秋には黄金色の実りと共に、景色のいいところです。(写真はクリックすると大きくなります)

Hakuba2012052(4)こちらも同じく、オリンピック道路から撮影したものです。道端に咲く野草と共に撮るのも良いでしょう。

里からの北アルプスを取るには、電線や電柱の写らないところが良いですね。国道148号を糸魚川から南下してきて、白馬村に入った頃、一気に北アルプスの視界が飛び込んできて感動すると思います。はじめのセブンイレブンの駐車場から、写真を撮っておられる方もいます。でも、そこからでは、電線や電柱が多く 写ってしまいますので、ちょっと国道から離れて、JR大糸線側に歩くといいところがあります。

国道端でいい写真が撮れるのは、(1)の松川橋が最高ですね。それと、100503_094601 平川にかかる橋の上からも良いです(ちょっと川原に下りれば、左のような写真(2010年のGW)も取ることができます)。他にもいっぱい良いところがあります。ガイドブックに頼ったり、たまに「白馬 撮影スポット」と検索される方もいますが、まだまだ甘いですぞ。そんなのに頼らずに、何度も足を運んで、自分で見つけてこそ、撮影力が高まるし、そのほうが面白いものです。天気や季節、時刻によっても異なるし、それも自然の醍醐味です。白馬をとことん楽しみに、お越しください。

雄大な景色を見て、ほっと一息・・心のリフレッシュ。里道場の御玄綬にお越しくださいな。

尊無上亜甲中玄   玄上

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2012年5月27日 (日)

仙塩尾根|野呂川越~三峰岳~三国沢~農鳥小屋

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Kitadakefuji 日本第一の高峰「富士山(3776m」と日本第二の高峰「北岳(3193m)」のコラボレーションを見ることができる唯一の山頂、仙丈ケ岳(3033m)です。

実は、この仙丈ケ岳。健脚者なら北沢峠から日帰りが可能なのです。伊那市(旧長谷村)8時の戸台口発のバスに乗ると標高約2000mの北沢峠に9時に着きます。6時間で行程をおさめることができる健脚者なら北沢峠16時発のバスに間に合います。ご遠方や6時間で走破する自信のない方は、前日に北沢峠で一泊して、早朝に出発すると良いです。仙丈ケ岳の日帰りの記事は、いずれ詳しくお話します。

 ところで、本日お話しする「三峰岳(みつみねだけ)」ですが、近年、この山を他から来た登山者は「みぶだけ」と読む人がほとんどです。「みぶ」とは麓を流れる「三峰川(みぶがわ)」というからであろうと思われるのですが、山のほうは「みつみねだけ」と、素直に読むのが地元や古来からの読み方です。

 ガイドブックで堂々と「みぶだけ」と載っているのがほとんどで、いつのまにか「みぶだけ」になってしまったのであろう。(地元長野県山岳ガイドと、登山家の白旗史朗氏執筆のガイド地図では「みつみねだけ」となっている。その中で、白旗氏も「ミブ岳とよぶのはまちがいである」と述べている。)

 情報とは山の名前をも変えてしまう恐ろしいものです。「Mt.Mibu→」と、堂々と手作り道しるべをつけていく登山者もいて困ったものである。

 なんだか、情報社会の中、山の名前まで変わってしまって残念ですが、時代は情報によって作られるということの縮図を見ているようです。では、昨日の続きをお話します。

尊無上亜甲中玄   玄上


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 翌朝、野呂川のほとりにある両俣小屋から昨日下りてきた登山道を登り返さねばならない。標高差にして約300mの登りになる。小屋を出てしばらくは野呂川沿いの穏やかな道であるが、山肌に取り付くジグザグの道に入ると急登りとなる。昨日下ってきたので、ピッチを段取りよくとれば苦にはならないかもしれない。1時間ほどで昨日降下した仙塩尾根の野呂川越に到着する。木の間から朝日が差し込んで眩しいところだ。

 仙丈ケ岳からこの野呂川越までは日本百名山である仙丈ケ岳と北岳を結んで山旅をする登山者もいるので比較的踏まれた山道であるが、今日行く山道はところどころブッシュで覆われていたり快適な山道ではない。Sensiobushまさに、ある登山者が言ったようにバカしか行かないバカ尾根というところが野呂川越から標高3000メートルまで登り返しとなるこの区間である。

 私もバカになって足を運んだものだ。時には、小学1年生の娘を連れて行ったこともあった(そのせいか、娘も山好きになってしまった)。しかし、秘境の山域である。ガイドブックにも詳しいことは載っていないし、この尾根から見る南アルプスも一風変わっている。また、森林限界に出るまでの森は、人の手が入っていない南アルプスの秘境でありながら、山小屋も尾根上にあるので白峰南嶺のように難しくないルートでもある。ただ、山小屋から山小屋までの行程が長いので体力に自信のある人(自信だけではダメだが)のみが入ることができる山域であることは白峰南嶺と何ら変わりない。

 野呂川越からすぐに登りが始まる。南アルプスの原生林の中を尾根伝いに、いくつかの「こぶ」を越えながら登っていく。道が急になって、上を見上げれば、何かの山頂かと思いきや、尾根上のただの「こぶ」であり、道は平坦からだんだん急になる。樹林の中を繰り返すわけであるが、途中に山頂のない登りが淡々と続く。

 ダケカンバが現れると、空が広がった平坦にでる。そろそろ森林限界を思わせるところだ。東に中白根沢の頭を伴った北岳が大きい。その南には中白峰、間ノ岳と、南アルプス北部の3000メートルを越える山々が連なる。

Mitumineiwa 森林限界に出たころ、目の前に岩壁が出現する。野呂川側に巻いて登るように針金や赤テープがつけられている。この岩壁をひと登りすると、正面に三峰岳(みつみねだけ、標高2999m)が険しい岩肌を見せている。これから登るところであり、仙塩尾根の中間点でもあろう。

 さて、仙塩尾根から見ればどっしりとも険しい山体の三峰岳であるが、間ノ岳から見るとただの尾根のこぶのようにしか見えない。仙塩尾根を歩いてはじめてこの山の良さがわかるであろう。 
 
 仙塩尾根から見る三峰岳はまるで槍ヶ岳のようにそびえて見える。森林限界を抜けて三峰岳に向かう稜線は最高に気分がいい。ほとんど人にも会わない。1997sensiomitumine まあ、この素晴らしい尾根を「馬鹿尾根」とは誰が言ったか知らないが、とんでもない表現であろうと思う。こう思う私は完璧に馬鹿なのか、物好きかわからぬが、登山者であふれる山域の俗っぽさも無く、端麗である。

 さて、尾根を登りつめると、そこは、間ノ岳から派生して、三峰岳に向かう尾根上、三峰岳の直下にたどり着く。三峰岳へは岩をひとのぼりで到着する。山頂は狭く周囲が切れ落ちている。特に三峰川の谷が急峻だ。三峰岳から南を見れば大川源流部の深い谷である。南アルプス自体、北アルプスに比べて若く、今もなお隆起を続けているそうだ。三峰岳は2999mだが100年もしないうちに3000mに達するらしいことを聞いたことがある。

 さて、長い一日、両俣小屋を出てかれこれ6時間は経っただろう。のんびりしすぎたかもしれない。三峰岳を後に、今夜の宿泊地の農鳥小屋に向かう。仙塩尾根を縦走するだけなら、南の熊野平に向かうのがガイドブックどおりであろうが、それでは面白くないので、農鳥岳に立ち寄っていくことにする。

 三峰岳からはいきなり険しい岩稜の下りなので、足元に注意しながら下る。岩稜がなりをひそめたころ、目の前に広い三国平が出現する。Mikunisawa この三国平で一旦仙塩尾根から外れて、進路を東にとる。三峰岳からの仙塩尾根は時折、塩見へ往来する登山者に出くわすが、外れると、ふたたび静かな山域となる。三峰岳直下のカールを通って、間ノ岳の稜線の下をトラバースする。まさに大井川源流の最奥部、三国沢の山旅だ。

 このトラバース道には高山植物も豊富で、時折、雷鳥が姿をあらわす。私が歩いたある日のこと、親鳥が2羽と、子鳥が5羽ほどいた。可愛いものである。

 三国沢のトラバースを終えると、今度は白峰沢カールのトラバースである。三国沢とは打って変わって大きな石がゴロゴロした涸沢を一旦下って、農鳥岳への稜線へ登り返す。短いがこのあたりで足にくる。

 白峰沢のがらがらの道を登ると、白峰三山の縦走路に合流する。夕立も近いのか、山梨県側にガスが立ち込め、太陽を背にブロッケン現象が発生する。自分の影がガスに映って、陰の頭にきれいな光の輪ができている。まるで如来様か天女様のようである。

 農鳥小屋までは、稜線の分岐から平坦道をすぐである。赤いドラム缶に「農鳥小屋」と書かれた広場を通過して小屋に着く。当時のこの小屋のオヤジさんは、これまた、私以上にヘンクツらしいが、「これぞ、山のオヤジ!」という感じのオヤジさんである。(今どうしているかな?)

 両俣小屋を出て11時間。雷雲も無く安定した日の山行であった。翌日は、農鳥岳の3000mを踏むことにしよう。

 明日に続く。 


尊無上亜甲中玄   玄上

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2012年5月26日 (土)

仙塩尾根|仙丈ケ岳~仙塩尾根~両俣小屋

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1997raityo 今日は仙丈ケ岳のお話です。北沢峠で一泊すれば日帰りで往復できる山頂とあって、仙丈ケ岳までは多くの登山者でにぎわいます。南アルプスの3000m峰にあって、比較的易しい仙丈ケ岳だけなら、お手ごろなハイキングですので、この夏出かけてみてはいかがでしょう。

仙丈ケ岳付近のハイマツ帯も雷鳥が多く、時折、この写真のように見ることができます。当時の写真は少なくて、古いプリント写真を引きずり出して、デジカメで撮って掲載していますので、画質はすこぶる悪いですが了承ください。

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 まず、夏に運行している登山バスに登行を手伝ってもらうことにする。長野県長谷村から北沢峠行きのリムジンバスに乗車、もしくは、山梨県側、芦安の北岳登山口のアルペンプラザから出ている北沢峠行きのリムジンバスに乗りこむ。

 北沢峠は、標高2000mほどあり、ずいぶんと高度差を稼ぐことができる。この峠は、北へ登れば甲斐駒ケ岳、南へ登れば仙塩尾根の始まりの仙丈ケ岳へと足を運ぶことができる登山基地でもある。

 峠を後に、仙丈ケ岳を目指すことにしよう。行程からいくと藪沢新道途中の「馬の背ヒュッテ」という山小屋に泊まりたいところだが、当時は、夏場には大変混雑し、小屋の表示では「一畳に5人!」という混雑ぶり。しかし、実際は一畳に4人ぐらいだったような記憶がある。それでも、狭くて寝付けない。長い縦走の場合、始まり早々、登山の体力に適さないので、できれば避けたものである。

 それにしても、山小屋のスタッフはあれだけの人数の食事を用意したり世話するのだから、大変であろう。元気に、登山者の世話をしている姿は見ていて気持ちがいい。ところで、テントを背負っては仙丈のカールの指定地に幕営する方法もあった。その後、自然保護のためテントは禁止となったが、今では、千丈小屋がある。

 さて、私は、北沢峠から一気に、仙丈ケ岳を越えて両俣小屋をめざした。一日の行程が恐ろしく長い。北沢峠を午前3時にライトをつけて出発。仙丈ケ岳は標高3033m、峠から標高差で約1000m稼がねばならない。登山道はさすがに日本百名山とあってしっかりしているので、ライトを照らして登ればたいした危険はないが、早朝の体にこたえる登りである。

 ルートは二通りあり、小仙丈ケ岳に一気に上って、仙丈ケ岳に行くコースと、途中、馬の背ヒュッテを通って、仙丈ケ岳カールの底から、仙丈ケ岳に上り詰める藪沢コースがある。どちらも大差はなく、4~5時間ほど頑張れば仙丈ケ岳に到着する。北沢峠をはさんで北には甲斐駒ケ岳2967mが大きな姿でそびえる。仙丈ケ岳が3033mだから、足して2で割れば、3000mになる不思議なめぐり合わせの山である。

Kitadakefuji_2  山頂の展望もよく、東には、日本第二の高峰「北岳」と、第一の高峰「富士山」の競演、日本で1、2の高峰が同じ画面に収まるのは、おそらく、この仙丈ケ岳山頂ぐらいであろう。北には甲斐駒ケ岳の左に八ヶ岳連峰が横たわる。ずっとのんびりしたいところだが、日本百名山ともあって、夏とあらば人の多いこと多いこと。しかし、冬に来れば、稜線は氷雪のナイフエッジとなり、高度感スリル満点の仙丈ケ岳である。

 午前8時、いよいよ仙丈ケ岳から南へ、仙塩尾根へと突入する。

 仙丈ケ岳から南へ進むと、もうそこは仙塩尾根である。最初に出くわすピークは大仙丈ケ岳(2975m)。仙丈ケ岳から少し下って登り返せばこのピークに立つことができる。ここは、百名山から離れているために人が少なく、仙丈ケ岳のピークよりも静寂でのんびりできる。静かな大仙丈ケ岳には、時折、雷鳥の姿も見ることができる。後ろを振り返れば、雷鳥もびっくりの登山者であふれる仙丈ケ岳。

 さて、何よりも、大仙丈ケ岳のカールにある高山植物、天然のお花畑は印象的である。しかし、反対側はスッパリ三峰川に切れ落ちる大崩落地。左が天国なら、右が地獄と言うところであろう。

 大仙丈ケ岳からは一気に高度を下げる。急な下りを過ぎると、目の前にピークが出現するが、それは登らずに左にまいて再び下りになると、森林限界に突入して、樹林の中になる。長い樹林歩きの始まりだ。小さな上り下り。まさに、南アルプス独特の森の匂いがする。やがて、ひと登りで伊那荒倉岳(2517m)に到着。樹林の中の静かな山頂だ。人影もなく、まさに、朝の仙丈ケ岳の賑わいが嘘のようである。このあたりから仙人になった気分になることができる。

 伊那荒倉岳から少し下ると、森林が急に明るくなる。稜線上に高望池(こうぼういけ)に出くわす。池とは名ばかりで、窪地の湿地である。しかし、上を見上げれば、南アルプスの深い森がぽっかり天に向かって口を空いたように、光が差し込むところである。

 高望池からまたピークへの登りとなる。さらに、樹林を下って、また登りとなると見晴らしの利くピークにでる。ここからの北岳は小太郎尾根を率いてとても大きい。

 やや下り気味の樹林の稜線を行くと横川岳(2478m)。仙丈ケ岳を出て5時間ぐらい歩いただろうか、すっかりお昼を過ぎている。横川岳から一気に野呂川越まで150mほど下る。Ryomata今夜の宿泊地は野呂川越からさらに、野呂川に向かって300ほど下ったところにある「両俣小屋」。 南アルプスでも、山奥深い山小屋のひとつ。まさに、人里はなれた静寂な限りの沢と森の山小屋である。

 翌日も、野呂川越まで登り返してから、長い道のりになるので、早く休んで疲れを取ることにしよう。お話は明日に続きます。

 尊無上亜甲中玄   玄上

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2012年5月25日 (金)

仙塩尾根|南アルプス仙塩尾根概要

明日は白馬岳連峰の開山祭です。その前に、白馬岳へ行ってこようと思っていたのですが、昨日は岐阜から御玄綬におこしになられた方がいまして、急遽、予定を変更。その方は、約5年前から道場にこられているのですが、ずいぶんと逞しくなったものです。私の木剣も、前の冬に会得した力倍増の新技でお迎えすることができました。

さて、本日も山に入る予定でしたが、午後から大気の状態が不安定になるということですので、これまた、予定変更。やっぱり、南アルプスのお話をいたします。あの頃は、デジカメというのがなくて写真がないので残念ですが、10年ほど前に書きとめた手記を元に、お話いたしますので、ごらんください。

尊無上亜甲中玄   玄上


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 広大なる南アルプスは、南北に約80km、東西に約50kmの大きさがある。その中でも、長大なる尾根は、昨日までにお話した「白峰南嶺」。そして、今回お話する「仙塩尾根」。白峰南嶺に比べると、登山道も整備されていて歩きやすい。

 しかし、ところによっては、あまり人が入らない区間もある。日本百名山ブームで、塩見岳から間ノ岳の間は結構歩きやすいが、あとは、一般の登山にはあまりお勧めできないかもしれない。その名も「馬鹿しかいかない、『馬鹿尾根』とも呼ばれている区間もある。私は、馬鹿だから(笑)、この区間が大好きでたまらない。

 仙塩尾根は、北は仙丈ケ岳(3033m)から高度を下げ、野呂川越で再び高度を上げたのち、三峰岳(みつみねだけ、2999m)まで高度を上げた後、3000メートル級の平原を満喫できる三国平から、熊野平まで高度を下げ、竜の背中のような尾根を伝って、3053mの塩見岳に到達するという、長大な尾根である。

 登山の好きな方なら、この夏の予定に入れておくのも良かろう。お勧めは、三国平から農鳥小屋へ間ノ岳の下をトラバースするルートである。そんなルートを行くのは、よほどの暇人か、物好きかもしれないが、その分、雷鳥に会えるし、まさに、静かな山旅が満喫できるところである。仙塩尾根を述べる中に、このルートもお話することにしよう。

 仙塩尾根へは、塩見岳から北上するもいいし、仙丈ケ岳から南下するのもいい。できれば、仙丈ケ岳から南下したほうが小屋の配置など、労力的にも良いかもしれない。とにかく、南アルプスは小屋が少ない。ちょっと無理をすると、次にたどり着けないので疲労遭難の可能性もあるので、無理をしないように、計画を立てることが肝心である。

 まさに、他の山のように、レジャー化されていない山域・・だから、私は、南アルプスに魅力を感じるのである。

 明日から、北沢峠から仙丈ケ岳のお話です。

尊無上亜甲中玄   玄上

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2012年5月24日 (木)

白峰南嶺|笊ヶ岳~布引山

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その昔、寒行山修行に励んだ南アルプスの山々。すべてを歩きつくしたでかい山々。こうしてブログで語っていると、とても懐かしく思います。しかし、時は止まっていない。ある山行中のこと「日本海の見える鹿島だ」という声に背中を押され、私は静岡を去ったのです。そして、今、五竜遠見尾根ごしに、日本海を向いている鹿島槍ヶ岳を望める長野県の白馬村にいる。日々登る山は、安倍奥に比べるとはるかに大きい。十枚山代わりに白馬岳にあがる。十枚~大光山代わりに、白馬岳~杓子岳~白馬鑓を走る。笊が岳の代わりに・・と、スケールはでかくなった。しかし、南アルプスの三千メートルの峰々は広大で、でかかった。

 と、いうわけで、昨日の続き、本日は笊が岳へと進みます。その前に、笊ヶ岳に初めて踏み入れた頃の手記を日本百名山ふうにつづっていますので、ここに掲載します。

Zarukozaru 笊ヶ岳の山頂から東を見れば、小笊の頂にポッカリ乗った富士が印象的である。 西から北を見回すと、そこには南アルプスの三千メートルを超える巨峰群が雪をまとって並んでいる。Zaruhijiritenboその様は東に見える富士が日本一ということで有名だが、中身の濃さは、西に見える巨峰群がはるかにずば抜けているようにさえ思わせる。

 その山塊の大きさや体積は富士をしのいでいることをありありと見出すことができる山頂。これは、富士に登っても、南アルプスの巨峰群に登っても気づかないであろう。表向きにこだわりがちな我々だが、なにか人の道を教えてくれている師匠のような、笊ヶ岳である。 玄上

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 夏にはうっそうとしているであろう青薙山も緑が少ないので案外見とおしがよい。次の日も天候に恵まれ、冬の太平洋側独特の快晴である。前の日に、青薙崩からたどり着いた稜線の分岐まで戻って、北上する。右手に逆光の富士山がみえる。晴天に恵まれて、これからいく尾根は、はっきりとわかる。

 このあたりから雪質が変わっていて、足元が楽になる。前日までの厳しさとうってかわって、冬の2300m~2400mの雪上の散歩である。稲又山(2405m)で、さらに展望は開ける。夏ならこの広い稜線はうっそうとしていてジャングルであろう。

 葉の落ちた木々の間に、行く手の尾根がはっきり望める。この分では、予定より早く布引山(2584m)に到着しそうである。

Nunobikikuzu  足元には崩壊地、布引崩れを左にみるも、穏やかな冬の快晴で、その崩れのダイナミックな姿を十分に堪能できる。布引崩の崩壊地の淵をただひたすらに登る。少し、スリリングだ。

 やがて、尾根は布引崩れから離れ、ひと登りで、布引山の山頂である。木々で覆われたこの山は風除けにもなって絶好のテント場でもある。到着はお昼頃だったので、幾度と来た笊が岳山頂を往復する。

 白峰南嶺の長大なる尾根。まっすぐ北へ行けば伝付峠を過ぎて、高度を上げながら農鳥岳へと連なる。しかし、今回は布引山で成満を向かえ、翌朝、山梨県の雨畑へと下山することに。

 伝付峠から笊が岳へと南下する記事や伝付峠から農鳥岳の記事などもございますが、南アルプス白峰山嶺のお話は、ひとまず本日でおしまい。また、いずれの機会にお話します。

 明日からは、長野のお話に戻ります。

尊無上亜甲中玄    玄上

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2012年5月23日 (水)

白峰南嶺|イタドリ山から青薙山

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120523_063626 道場のミヤマキンポウゲが咲きました。いよいよ、初夏の訪れです。高山植物ですので、山で採ってはだめですが、8年ほど前に、白馬の山野草の販売店で株を購入して育てています。白馬に来られたときは、寄っていかれてはどうでしょう。

 さて、南アルプス白峰南嶺のお話、昨日の続きです。

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 翌朝、北風が強いが天候は晴、太平洋側特有の冬の青空になった。北の空はどんよりとしている。日本海側はおそらく大雪であろう。昨日、最後に通過したピークが青笹山であることが再確認できてホッとして、昨日までの疲れが吹っ飛ぶ。

 前日の夕方には雪に埋もれかけていた笹原も、昨夜の雪で、笹も雪の下に埋もれて、見た目は歩きやすそうな雪原となっていた。しかし、降ったばかりの雪の下は笹を押しつぶすほど締まっていなくて、かえって歩きづらい。踏み抜いてしまったり、膝で雪をつぶしながらの前進。気温は氷点下十数度であろうが、汗ばむ。

 しかも、山梨県側が急峻に切れ落ちている。やや大井川よりをトラバースぎみに歩く。天候に恵まれ、地形図と自分の所在がはっきりとわかる。冬の枯れ木からの展望も素晴らしい。イタドリ山と呼ばれるピークを過ぎた後、尾根は二手に分かれる。天候が悪い時は迷いやすいかもしれないが、目的の青薙山へと尾根をたどる。どんどん降下し、小笹平らしいところの高原状のところにつく。とても爽快なところだ。

 さて、ここから登りにかかるのであるが、この先にとんでもない難所が待ち構えていた。

 雪原の小笹平で展望を満喫し、大井川の深い谷を隔てて大無間山や、南アルプス南部を正面に見ながらゆるい登りにかかるが、すぐに冬の枯れ木の樹林の急登りになる。小さなこぶ状の尾根にたどりついてからは幾分か緩やかになるが、小笹平からの標高差500mは雪に足を取られつつ、体力を消耗する。

 やがて、目の前が一気に開ける。ピークにたどり着いたとたん、足元は断崖だ。大井川の谷も、山梨県側の谷もスッパリと切れおちていて、雪の積もったその稜線はまるでナイフのエッジのように鋭い。特に、大井川側は青薙崩れという大崩壊地だ。覗き込めば1000mは落ちているであろう。正面には青薙山の絶壁。ナイフの上を通過し、あれを登らねばならぬと思うと引き返したくなるところだ。

 ピークから少し降りて、ナイフエッジに取り付く。崩壊地の断崖から巻き上げる風がすごい。アイゼンを装着し、慎重に渡る。ゴーっと風がうなる。新雪が積もっているので足元が見えない。どこまで踏んで良いか。さて、とにかく、ナイフの一番とんがりをたどる。新雪を押しのけ圧雪すると、ナイフエッジがなくなって恐怖感を少なくしてくれる。次の問題は、これを渡り終えたところの絶壁の登りだ。

 ピッケルを突き刺して、アイゼンのつま先を突き刺す。岩が出ていようがお構いなし。とにかく強風の中、飛ばされてもいけないので、慎重に足場を確保して登る。距離にして数メートルの登りだが、後ろには先ほど渡った大崩壊地が下にぽっかり口を広げている。

 これを無事に登り終えると、ふと休憩したくなる。足場は良くなったとはいえ、目の前にはまだ急登りの尾根が待ち構えている。尾根をひと登りで、青薙山の尾根に到着する。左へ行けば青薙山を通って大井川の畑薙ダム方面へと下ることができるルートがある。予定はそれを下らずに、さらに北上するので、青薙山の方へいってテントを張ることができる平を探し、幕営する。

 ここでは、「もういいだろう、ずいぶん頑張ったじゃないか・・」と、大井川のほうへ下りたいという心の誘惑と。「大丈夫、まだ余力は十分ある。成し遂げよう。」と、予定通り笊が岳まで進むという意識が交錯する夜であった。

 明日に続きます。

尊無上亜甲中玄    玄上

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2012年5月22日 (火)

白峰南嶺|吹雪の三の沢山~青笹山

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Zarukan 昨日の話題は金環日食で盛り上がりましたが、今日から再び、山のお話です。

写真は布引山から派生する尾根の途中、2000m付近の桧横手山近くの、冬季の様子です。山修行にはカメラを持っていかないので、珍しいひとコマです。

 さて、昨日の続き。山修行でなければ、これからお話しするような状況なら、動かないでビバーグすべきですね。

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 笹原の中で一夜を過ごし、翌朝は雪が舞うあいにくの天気である。アルプスの三千メートルの山々が見えないので進んでよい方向がつかめない。テントを撤収し、出発準備は整ったものの、深い笹でどちらに進んで良いかわからなくなる。自分が笹につけて来た赤テープの入り口の印は夜中から降り続いている雪で見失ってしまった。もっと高いところに印をしておけば良かったと後悔するも、とにかく、止まってはいられない。地形図ではこのまま北に向かって登っていけばすぐに三の沢山につくであろう。前日は、笹原の間から見える南アルプスの三千メートル峰を見ながら方角を決めていたが、この日ばかりはコンパスのみが頼りである。

 北へ、尾根よりもやや右をトラバースするように徐々に登り始める。積雪も中途半端で、もう少し積もってくれていれば笹も雪の下であろうが、笹に積もった雪がかえって笹こぎの邪魔となる。どうせ踏み跡もないし、とにかく笹を掻き分けて進む。このあたりは笹の密度も高く、信州鎌も歯が立たない。体重で笹を押しつぶし、そしてかき分ける。体力を要する。

 登っていくうちに、やがてまっすぐ進むと下りになってしまうところにたどり着いた。左あがりであるが、三の沢山も笹に埋もれて確認はできない。しかし、半分はヤマカンだが、地形図では絶対にまっすぐ下ってはいけない感じがした。大井川の谷へと降下してしまって、がけっぷちに出てしまうことになる。しかし、ここはどこへ向いても下りである。

 尾根伝いに出るには、北東の方向へととにかく進むしかない。少ししか進んでいないのに、体力がすごくかかる。しかし、下りは幾分か楽である。尾根はやがて平坦となり、さらに混迷を極める。傾斜が緩んでは尾根も区別できなくなってしまった。コンパスを頼りに歩いてはいるものの、さて、ここはどこなのか?という感じである。

 降りしきる雪、ゴーっと冬の強風が笹原を慣らす。笹のおかげで、少しは防風になっているのは助かるが、体感温度は、おそらく氷点下十数度はあっただろう。

 完ぺきに地形が読めなくなったので、テントを張ってビバーグして晴れた日を待とうかと、頭の中をよぎったとき、ふと、あることに気がついた。そこで賭けをしてみた。このあたりの地形は山梨県側に切れ落ちているので、東に歩けば崖か急な下りにぶつかるのではということで、笹原を東に進路を変えたところ、平坦と思っていたが、やや登りに感じた。尾根をはずしてしまっていてルートをやや大井川よりにとっていたかもしれない。下りは幾分か楽なので、ついつい、楽なほうへといってしまうのかもしれない。まるで人生だ(笑)。

 賭けは的中した。右に急になっている尾根状の地形にとりつくことができたのである。尾根を登ると、右に崖があって視界も開けて急に風当たりが強くなる。ダケカンバの林のピークで、出発してここまでの4時間で、直線距離にして1キロしか進んでいないことに気がついた。ここからは風雪との戦いとなる。


 標高2000mを越える稜線、北風がザザザザーと、笹原を鳴らす。氷雪の向かい風は、時として息をするのも苦しくなるほどだ、やがて雪も激しさを増し、降ってくる粒も大きくなる。上から降るというよりも、下から舞ってくるといった感じである。やがて、崖の淵に出る。ゴーッと視界の利かない崖の下から吹き上げてくる風は不気味でさえある。崖を上を通過してから、2209mの青笹山らしきピークを少し越えれば冬の枯れ木に囲まれた平坦なところがあって、ここにテントを張ることにする。

 その夜も雪がやむことはなく、熟睡はできない。二時間ごとに外に、テントに積もった雪を見張りに出る。一晩休んでしまうと、テントごと雪で押しつぶされても困る。北アルプスほどではないが、あっという間に雪が積もっていく。白峰南嶺の山域にしては珍しい大雪、いや、珍しいというより、私が知らなかっただけであろう。

 明日に続きますぞ。

尊無上亜甲中玄    玄上

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2012年5月21日 (月)

白峰南嶺|小河内山から水無峠山

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2012_2 先ほどは、特設記事の速報で金環日食の写真を公開いたしました。皆様のところでは見ることができたでしょうか?白馬では、緯度が高く、金環ならずにカチューシャ日食でした。左の写真をクリックすると大きな写真をご覧いただけますが、撮影の仕方や撮影時刻などの詳細は速報の記事をご覧ください。ところで、次に日本で見ることができる日食は、2030年に北海道で金環日食、2035年に本州で皆既日食です。

 さて、本日より、いよいよ南アルプスの秘境、白峰南嶺へと突入いたします。人と出会うことのない長大な尾根。魅力的なのだが、道なき道の難ルートもありで、私が14年ほど前までよく山修行に訪れたところであります。

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 とある12月。前にお話しました安倍奥の山伏岳から、南アルプス白峰南嶺を北上。12月だから笹が雪の下に埋もれているかというと、南アルプスは北アルプスと違って雪も少なく、12月というのに笹こぎが待っていた。雪のラッセルも体力を要するが、笹こぎも体力が必要となります。

 山伏岳山頂から西にかすかな踏み跡があり、それを入って下る。大変な急坂だが、樹林の木々につかまったり、ところによってはロープが取りつけてある。下りきると林道に出る。静岡県と山梨県の県境の大笹峠で、この先は一般のルートではないのでハイクにはお勧めできません。危険です。

 人工的な塀を山梨県側から登りにかかるとすぐに低い笹原と木々のまばらな林の道となる。道といってもはたしてそれが道であるのか、地形を把握していないと必ず迷いそうなところ。なんとなくの踏み跡だけ、やや笹の丈が低くなっているので、ルートとわかる程度でした。笹原の難ルートです。笹原を笹を掻き分け登りつめると、2076mの小河内山です。笹に覆われており、座って休憩などとノンビリできそうにもない山頂。もちろん(今はどうかわからぬが)「小河内山」という標識もありません。

 小河内山からも先は笹で覆われて道もありません。尾根の地形を外さない様に慎重に笹を掻き分けて下るとさらに笹は深くなり、樹林も深く、どこを歩いているのか不安になります。自分の背丈ほどもある笹、冬だから木々も葉がなくて助かるが、夏だったらもっと見とおしの利かない樹林だろうと思った。人の手がまったくはいらないといっていいほどの、まさに「此れぞ自然」です。

 水無峠山と思われるピークから夕暮れが迫る。笹の上に積もった雪が笹こぎで落ちてくる。冷たい。さらに、笹は深くなる。見通しもまったく利かなくなって、歩いている尾根が正解なのかどうか不安もピークに達する。まるで、未来の見えない人生の修行をしてるようです。やがて、ポカッと開けた場所に出る。今日はここにテントを張るとしよう。

 人もいない。人工物といえば自分が背負って来た荷物だけ。雪がうっすら積もった笹原の中での幕営。まさに、大自然の真っ只中にいる。しかし、明日の朝が怖く感じる。何故なれば、今自分はどこにいるのか、確かな確証がないのです。笹原の中、道も無い。来るんじゃなかったと後悔が頭をよぎるが、これも修行。腰を据えて「尊無上亜甲中玄」唱え、眠りについたのだが、翌日にはとんでもない試練が。

 お話は、明日に続きます。

尊無上亜甲中玄    玄上

 

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金環日食です。(白馬は部分食ですが)

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2012

今朝は金環日食です。白馬は晴れでしたが、皆様のところはいかがでしたでしょうか?残念ながら、白馬の緯度が高くて、少しだけ月が南によってしまったので、金環にはならないのですが、カチューシャ日食です。(写真の右が南の方向、投影なので東西が反転しています。)

 3分で特製「太陽観測装置」 (写真右下)を組み立てて・・ダンボールに小さな穴(ピンホール)を開けて、反対側に半紙を張って投影しただけですが・・携帯で写真を撮りましたので、ご覧ください。皆さんは通勤通学途中の時刻だったと思いますが、写真でお楽しみくださいな。

 この方法はとても安全で、簡単ですので、次回の日食のときにおすすめです。

撮影時刻は、左上から右へ、07h00m57sJST 07h15m20sJST 07h25m25sJST 07h34m13sJST

左下のが 07h36m03sJST です。

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2012年5月20日 (日)

白峰南嶺|白峰南嶺概要

 明日は金環日食。太陽が月の向こうに隠れる日であります。でも、月のほうが小さいので、太陽がちょっとだけはみ出て、リングになります。月のほうが大きいときは皆既日食となります。月と太陽の大きさは微妙に変化するからなのです。実際の大きさが変わるのではなく、軌道が真円ではなく、やや楕円なので、月も太陽も地球から見た見掛けの大きさが変化するのです。そのタイミングによって、金環日食と皆既日食になるわけです。

 明日の金環日食については、国立天文台のホームページにてどうぞ。

 さて、今日からは、かつての私の行場のある南アルプス白峰南嶺のお話です。毎日更新していますので、ぜひ、明日からもご覧ください。

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 日本で一番高い山は?誰もがご存知、富士山ですね。それでは二番目に高い山はと問われると、山に興味のある人以外は、なかなか答えられないのではなかろうか。さて、その2番目の山ですが、南アルプスの白峰三山のひとつ、北岳(標高3193m)です。最近で[PR] 運命の転化の無料メルマガがあなたの人生を変える。は、登山ブームとあって、ハイカーやクライマーの山域である。

 南アルプスの白峰三山の稜線は、北岳、中白峰、間ノ岳(あいのだけ、3180mで日本で4番目に高い)までは、登山者が多い。何故なれば、北岳と間ノ岳は深田久弥の日本百名山に入っているからである。間ノ岳のその南に足を伸ばすと急に山は静かになる。

 間ノ岳は南アルプスの交差点のようなところで、南へは、大井川の谷の左を行くか右を行くかの分岐点でもあり、富士川支流の野呂川の谷を左に行くか右に行くかが別れるところである。

 さて、これを、白峰三山の南の端の農鳥岳(のうとりだけ)へと向かう。白峰三山にあって、農鳥岳は百名山にはいっていないので、北岳、間ノ岳に比べると静かである。百名山もいいが、もっと素敵な山はまさに「山ほど」ある。日本アルプスにあって際立つ3000メートル峰の中で唯一百名山でない。私なら、西農鳥~農鳥岳の3000メートル峰を百名山におく。

 これから述べるのは、この白峰三山ではなく、農鳥岳から昨日お話しました山伏岳まで。農鳥岳から南は、大門沢降下点を過ぎると、登山者がいなくなる。南アルプス白峰三山の南に伸びる、全長およそ40kmにも及ぶ長大な二千メートル級の尾根。これが、白峰南嶺である。平地であれば10時間歩けばいいが、この山域は高低差が激しく、難ルートであるためそう簡単にはいかない。

 農鳥岳の南の広河内岳から、いくつかのピークを過ぎながら、伝付峠まで標高を下げた後、ふたたび笊ヶ岳の2600mまで高度を上げ、青薙山から山伏岳へはさらに難ルートとなる。

 途中の離脱ルートは、広河内岳から伝付峠まではない。伝付峠から南は、笊ヶ岳の北に大井川方面へ、布引山から山梨県の雨畑へ、荒れている難ルートだが所の沢越から大井川へ、青薙山から大井川畑薙湖へ、そこから先は、山伏岳までない。

 積雪期は別として、水の調達も、稜線から沢へと下り登りということになる。「登山道」というような道も少なく、夏にはブッシュが覆い繁る南アルプスの難ルートである。途中に山小屋は当然の如くないので、テントを背負ってということになります。全体を走破するには10日以上はかかるであろう。

 だからこそ、一般登山者は訪れない、登山ガイドブックにも詳細はない。まさに岳人、仙人の聖域なのです。明日からは、この山々に潜む哲学をまじえて、南の端、山伏岳から北上する形でお話しましょう。いよいよ核心部に突入です。明日もご覧くださいな。

尊無上亜甲中玄    玄上

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2012年5月19日 (土)

安倍奥|山伏岳

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Yanbusinana  山伏岳(やんぶし)は安倍奥で唯一2000mを越える山である。安倍川の谷から見れば、安倍奥の山ではあるが、大井川対岸の大無間山(だいむげん)や聖岳方面から見れば、立派に南アルプス白峰南嶺の一番南の山となっている。

 私はこの山を南アルプス白峰南嶺の接点として位置付けている。現に、この山から北に向かって南アルプスに入ったこともある。それは、大変体力と地形を読む力が必要になる難ルートであり、人が入らない聖域です。明日から、お話しますとして、本日は、この山伏岳のお話です。

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 山伏岳へは、色々なルートがあります。静岡市の大井川側の井川から林道を伝って、この山の直下まで車ではいることもできます。徒歩20分ほどで山頂に立てる山ではあります。

 また、梅ケ島から、安倍川の一番奥の大谷崩の頭を通過して縦走するコースもあれば、安倍奥西山稜の笹山から縦走もできます。車で近くまでいってしまっては面白くないので、梅ケ島の近くの新田というところから入る事にします。

 ご遠方からの時は梅ケ島温泉で一泊~二泊してノンビリとハイクしたいものです。さて、バスでは、静岡駅から梅ケ島行きで、新田で下車します。新田のバス停がちょうど山伏への入り口になっていて、東へと集落をぬけて歩いていきます。車もじゅうぶん通れるので、車できた場合は、林道の登山口の手前まで入ることができます。

 安倍川支流の大谷川を渡って急カーブを3~4つ過ぎると、左に入る林道が現れます。この林道を、安倍川支流の大島沢を左に見ながらさらに奥へと進みます。左に見る大島沢は、沢というより、大きな川原です。対岸には安倍奥西山稜の稜線へ登るルートもありますが、当時は荒れて危険な状態でした。

 新田から一時間ほどたった頃でしょうか、川原の駐車場が左に見えてきます。車できた時はここに停めます。この駐車場から5分ほどで、川原はつきあたって西日影沢のまさに、「沢」になり、この沢を小さな橋で渡った所の小広い広場から東に登山道の登り口になっています。林道は先へも続いていますが、荒れているので(約15年前当時)立ち入らないほうがいいでしょう。また、車はこの広場まで来ることができますが、森林管理の作業車が方向転換したり、先の林道へ入ったりするので、ここに車を停めてはいけません。登山口の直下で便利ですが、歩きにきたのですから、5分下の駐車場に停めましょう。登山口からすぐに始まる急登りのウォーミングアップにもなります。

 西日影沢は紅葉がすごくきれいな所です。夏はうっそうとしていますが、秋は大変お薦めです。

 登山口からひと登りすると作業用のモノレールがあります(約15年前当時)。しばらくはこのレールと行動を共にします。モノレールが終ると杉や桧の植林の中を通り、それを出るとわさび畑の中をいきます。水がこんこんと湧き出ていて登山道も水浸しです。この先、沢を渡渉したりするので、防水の登山靴のほうがよいでしょう。

 やがて、作業小屋が姿を見せ、大きな岩の下を通過した先で、沢を右に渡ります。ここで、うっかりとまっすぐいくと危険ですので、大岩を過ぎたあたりから、右の対岸に道があるかどうかを注意しておく必要はあります。この沢から先は急な登りが待っているので、一休みしましょう。

 西日影沢を左岸に渡ってから、樹林をトラバースしながら、どんどん高度を上げて行くとやがて西日影沢も遠ざかって沢の音がしない静かな山道になります。途中、枯れ沢を登る所は踏みあとがわかり難いが、とにかく登ると登山道にあたります。急登りで休憩したくなった頃、峠状の尾根に出ます。ここが、蓬峠(よもぎとうげ)。大木を横たえたベンチや大きな石があって休息するにはもってこいの広場です。

 蓬峠から、尾根を右にトラバースしながら登ります。やがて、道は尾根の左に出て再びトラバース。このゆるい登りを3度繰返すと、道は再び急な登りとなって、ブナの老大木のある峠状のところに出ます。ここでも、休息はできます。ノンビリ登るなら、ここでも休憩するも良いでしょう。

Yanbusikoyo  道は先ほどと同じく、左にトラバースして、また右に出ます。ところで、これらのトラバース道、特に、左をトラバースする道は非常に細くなっていて、山肌に落ち込まないように注意が必要です。

 やがて、笹が出てきて、コメツガ、モミなどの森の魅力が出てくると、安倍奥西山稜の縦走路に合流します。この合流時点、左に行けば井川から上がってくる林道にも出る事ができます。

 さて、進路を右にとって山頂を目指します。途中スズタケの広い笹原を抜けますが、右に富士山が安倍川の谷の向こうの安倍奥の主稜線に乗っかった格好で大きく見える所です。その笹原をひと登りで山伏岳山頂(2014m)に到着です。

 北に目をやれば、南アルプスの三千メートル峰の山々、その手前に、南アルプスの白峰南嶺の山々が連なる。布引崩れがまさに、布を引いたように大井川側へと崩れている。

 西には、大井川の深い谷を隔てて、南アルプス深南部の深い山々、大無間(むげん)山などが大きい。さらに、北に目をやると、茶臼岳、上河内岳、聖・・と、徐々に三千メートルに高度を上げていく南アルプス。聖岳、赤石、荒川岳三山の三千メートル峰がビッグだ。山岳ファンならたまらない展望台であろう。

 帰りは元きた道を下ります。さて、明日からは、南アルプス白峰南嶺のお話が始まりますぞ。

 いよいよ、何度も困難を乗り越えた山々、山行の聖域に突入です。ぜひ、明日からもご覧くださいませ。

尊無上亜甲中玄     玄上

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2012年5月18日 (金)

安倍奥|十枚山

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Jyumaizan十枚山~大光山の山域は、今から15年ほど前まで、私が静岡にいた頃に、何十回と足を踏み入れた山です。 あのころより、スケールが大きくなりましたが、今では、北アルプス白馬岳連峰が、それになっているように思います。

写真は十枚山山頂から下十枚山を写したものです。この頃は写真を撮っていなくて、ブログに載せられるのも少ないですが、ご勘弁を。

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 安部奥の山は山梨県と静岡県の県境をトレースするように伸びる山脈です。その中間ほどに「十枚山」という山があります。別名「天津山」、標高こそ、1726mと2000mにも満たないが、スズタケに覆われた山頂は見晴らしも良く、眼下には安倍川や富士川にそって流れる雲を見下ろすこともできる。まさに、高山の雰囲気さえする山頂である。

 十枚山への登山は、山梨県側からは南部町から十枚峠へ登って十枚山へ登るコースと、静岡県側からは六郎木から関の沢からはいるコースがある。当時、私は静岡にいたので、六郎木からのコースをよく歩きました。比較的整備された一般登山道ですし、迷うところも少ないのでおすすめです。ただし、一部、ロープ伝いに登らねばならないところもありますが、丁寧にロープを張ってくれていますから、慎重に登れば問題はありません。

 六郎木バス停から登りましょう。まず、バス停から県道を梅ケ島よりの橋で安倍川を渡ります。すぐに、県道は川に沿うように左に折れますから、細くなった道を直進します。民家の立ち並ぶ中を少しいくと森になりますが、その先で関の沢を右に渡ります。さて、ここから中ノ段という集落まで細い車道の登りです。集落に到着すると、つづら折れの道になって、少しカーブも緩むと、いよいよ車で入れる終点になります。

 車では、中ノ段のはずれの道幅が広くなったところに停めます。道幅が狭いので、集落の方や山に入る作業車の邪魔にならぬように停めましょう。 車道が未舗装の林道に変わってすぐに、左に登山口があることが、標識などですぐにわかります。いつの日か、その登山口に「クマ出没注意」と標識が増えたのですが、なるほど、いた日もありました。

 さて、ここからが山道です。最初が緩やかな森の中の道をいくのですが、急になったところを越えると右にしいたけの栽培をみて静かな尾根の道をひと登りで、十枚山直登ルートと十枚峠への分岐につきます。さて、どちらを登ろうかな?直登ルートのほうには「健脚者」の方がいいというように標識に書かれてはいるがたいしたことはない。こちらのほうがうんと早く山頂につくことができる。でも、せっかくなので、のんびり十枚峠を経由して登りましょう。

 分岐からしばらくは山肌を右が沢へと傾斜しているトラバース道になります。やがて沢を通過しますが、 さて、1つ目の沢を過ぎると、つづら折れの急登りを少し繰返した後、道は峠のようなところになって、再び山肌のトラバースの後、2つ目の沢を渡ります。その先の岩を登るところにはロープが固定されていて助かります。この沢ですが、真冬に来ると、まるで時が止まったように、氷の滝状になっていて大変きれいです。ちょっとした秘境です。

Jyuumaisawa3 二つめの沢を渡ってしばらくいくと三つ目の沢 を渡る。しばらく行くと道は平坦に近くなって笹原に出る。その笹原をひと登りで十枚峠だ。

 まさしく峠になっていて、反対側に下りると山梨県の南部町に降り立つことができる。南へ行けば下十枚山。峠からはそびえたっている様子を見ることができる。十枚山へは北(来た道を左折)に進路をとる。下十枚山からのこの道は安倍奥の山々を結ぶ縦走路となっていて、うまく足を運べば静岡の市街のはずれから山々を越えて南アルプスの取り付けまで縦走できる。ただし、山は山、それなりの装備も要する。

Jyuumaisita  さて、十枚峠から十枚山へは見晴らしの良い高原の雰囲気を味わいながら登ることになります。途中、山梨県側にスッパリ切れ落ちている崖の上を通りますが、ロープで柵をしてくれているので難なく通過できます。いや、なんの、通過しないで、その崖から北側を望むと、遠くに八ヶ岳や南アルプスの鳳凰三山や北岳方面を見ることができ、正面には富士山が大きいというひと展望を楽しむことができます。

 崖の上を通過すると、十枚山への急登り。笹原の急登りをひと登りで十枚山山頂(1726m)です。ここで、南アルプスや安倍奥の山々、遠く伊豆半島、駿河湾の展望を満喫し、来た道を下山するもよし、直登りルートを下りるもよし。計画しだいでは、十枚峠から南部町に下ったり、さらに北へ、縦走路を大光山(おおぴっかりざん)方面へ行くもよし。いろい
ろなルートを取ることができます。

 縦走のお話は今度の機会にして、今日のところは日帰り装備しかないという想定ですので直登ルートを下ります。山頂から西に、安倍川めがけていきなりの急降下から始まります。かなり急な下りもあるので雨上がりなどで濡れている日は滑って落ちないように慎重に下りましょう。

 笹原から森林に入ると、斜度もやや緩んでつづら折れの坂道をエッホエッホと走って下ることもできます。途中の枯れ沢は対岸に道があるので、沢に誘い込まれないように注意が必要です。

 つづら折れが終ると、小尾根を少しいきますが、まっすぐに尾根の方向へ行かないようにしましょう。左に下りる道があり、その向こうに尾根をさえぎるように枝を横たえていますので間違うことはないかもしれません。

 小尾根をトラバースするようにどんどん下ると、道は植林の広い尾根に出ます。ここも昔は迷いやすいところでしたが、いまではおそらく踏み跡もしっかりしていることですから、踏み跡を外さずに下るとはっきりした登山道に戻ります。それを3~4回つづら折れすれば、前にお話しました十枚峠の道と合流します。あとは、来た道です。

 登りよりも下りのほうが迷いやすいし、滑落の危険もありますから、山頂にたった後も、家にたどりつくまでが登山と考えてください。登山のゴールは山頂ではありません。無事に家にたどりつくということです。

 さて、明日は、安倍奥を代表するもう一つの山、安倍奥と南アルプスの接点の山でもある山伏岳(やんぶし、2014m)のお話です。

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2012年5月17日 (木)

安倍奥|安倍奥の山々の概要

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昨日の続き。安倍奥の山々の概要をお話します。120516_074155その前に、道場にチューリップが咲きましたので写真を掲載します。ご覧ください。ユリ(写真左側)も順調に育っています。今のシリーズが終わりましたら、また白馬のお話に戻りますが、白峰南嶺を語るには日数がかかりそうです。

安倍奥の山々は、師匠亡き後の6年の間に、仏谷山~十枚山~大光山(おおぴっかりざん・・面白い名前です)~安倍峠~大谷崩~山伏岳と、そのすべての峰を走破している懐かしいところです。

でも、あの静岡での日々より、今の長野・北安曇野の日々のほうが、ずっと明るくパワフルな行者です。と、いうわけですので、早く白馬の話に戻りたいなと思うこの頃ですが、歩んだ道のりですので、このお話、まだまだ長そうです。おつきあいよろしく!

尊無上亜甲中玄   玄上

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 静岡市中央部を流れる安部川。川の本体さらに地下深くを流れる覆水は日本でも有数の清水です。その源流部、安部奥の山々は最高でもやっと二千メートルを超えるという低山と高山の間に位置するように思えます。その安部奥の山々は富士川の西に位置し、その延長を北にたどれば、日蓮宗の七面山があります。山梨県の西を縁取る様に、静岡県との県境を南北縦に走っている山脈です。

 さて、私がこの安部川源流の山々に足を踏み入れるようになったのは、師匠亡き後、ひとりで修行をするために、まず初めにはいった山々です。安部奥の深い渓谷と、鋭く切り立った山々、見上げれば急峻ではあるが、いざ足を踏み入れてみると、大変優しい山、自然の営みに触れることができました。

 西には、南アルプス深南部の深い森林で覆われた山々、少し北に目をやると、茶臼岳、上河内岳、と並び、聖岳、赤石岳、荒川岳三山と三千メートルの山々、さらに北には塩見岳、その向こうに北岳と、南アルプスの北部までが一望できる。天気のよい日には遠く八ヶ岳や浅間山までもが望むことができる。また、東には、天子山塊の向こうに富士が大きい。雲海の日には、雲に浮かぶ富士を堪能することもできる。まさに、南のアルプスの展望台ともいえます。

 そうですね、毎週ほどこの山にはいっていましたかな。いいえ、どうかすると毎日でしたね。最後にはいって、もう10年あまり前になりますから、ここで、お話するのは参考として、もしも、実際にいかれる場合は最新の地形図を用いてください。

 安部奥の山でとりわけ目立つのが、十枚山(1726m)と山伏岳(2014m)です。目立つといっても、比較的登山道も安定していて、登り易いというだけで、安部奥の山々のひとつの峰にしか過ぎず、地形を知っていないと、どれか検討もつかない山です。日本アルプスには「連峰」となる山々が多く、ちなみに、富士山(単独峰)のようにはっきりと「山」とわからないものです。どの峰がどの山であるかを見極めるのも山旅の面白さでもありましょう。

 安部奥へ安部川を遡ったとき、両側に山が迫ってくれば安部奥です。また、安部奥の山に取り付くのは、静岡県側だけでなく、山梨県側からもできますが、ここでは、静岡市側から入るルートをお話しましょう。

 ただ、最近、この山々には熊が出没して、単独では危険ですから、複数の人と楽しくハイキングが望ましいです。私も何度か出くわしていますが、「尊無上亜甲中玄」のでかい尊題唱にびっくりして逃げていっています。

 明日のお話は、十枚山です。

尊無上亜甲中玄  玄上

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2012年5月16日 (水)

亜甲中玄|山行のお話

 今日から、ちょっと古い山行のお話をいたします。ちょうど今から18年ほど前によく足を運んだ山々のお話です。長く続きますので、お付き合いのほどよろしく。
 お話の中では、私が日本アルプスでもっとも魅力的と感じている「白峰南嶺」も登場します。
尊無上亜甲中玄  玄上
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 私がひとりで山の中で修行をするようになったのは、大師匠を無くしてからです。それまでは、静岡市の水見色というところに師匠の「お山」があり、その山中にて修行をしていました。でも、そこは里から離れること、歩いて十五分ほど。今思うととても楽だったですね。
 力のある方が亡くなられた時、よくあることですが、待ってましたとばかりに、師匠の教示なんぞ関係なしに動き出す外弟子たち。私は彼らの心うごめくのが嫌で、また、霊感がどうのとか、私の知る師匠の教示から外れる方向になってきたので、せっかく師匠が開山された水見色のお山なのですが、キッパリと辞めました(笑)。
 ま、それは遠く過ぎ去った昔のことですので、どうでもいいとして、私はひとりで修行をするようになったある日の事、いつもは山頂を目指すと言う事はしなかったのですが、とてもすがすがしい朝だったので、山頂へ登ってみたのです。
 南アルプス南に、安倍川の源流部の山の山頂で、そうですね、ちょうど去ったお山のある山が見えるのです。山頂に鉄塔があるのですぐにわかりました。はるか眼下に見下ろすあの山の向こうの麓(ふもと)にお山があると思うと、「何とも小さなところでうごめいているのだ」と、お山を去った事への後悔どころか、欲望でそこに残る者たちの心の
小ささを思い知らされたように感じたのです。

 標高2000m近いその山頂で、後ろには南アルプスの三千メートルの峰々が雪を蓄えて真っ白にたたずむ。その広大さに、私は「このアルプスこそ、このアルプス自体が私の道場であり、まさしく、その名の通り『お山』である。」と痛感したのです。
 それからの山中の修行というもの、必ずや一度は山頂を訪れるようになりました。もうひとつ、山頂を訪れる理由は、そこに、大師匠のおもかげを思いおこすのです。できるだけ天高いところで、師匠と出会う、そして、神々との語らい。それ故に、色々な道、いや、道なき道もあります。大自然の中に生息する動物になって、それらの「気」を感ずる。自動車も入らない。コンクリートの気配も無い。人造の物は何一つ無い。素晴らしい大自然であるのです。

 と、いうわけで、今から10年ほど前に、メルマガで山修行のお話をしようと思い原稿にしていたお話を、明日からブログにてお話します。
 ガイドブックには無い山の楽しみ方。秘密にしておきたかった事も、さらりと流しながらお話します。ついに、秘密のルートがベールを脱ぐ時も近いのか・・いいえ、迷ったりして危ないので、ちょっとだけ選びながらお話します。
 なにしろ記録は、今から十数年前のことですので、ルートは変わっているかもしれないということをご理解ください。

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尊無上亜甲中玄  玄上

2012年5月15日 (火)

亜甲中玄|次元の超越

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合掌

 霊がどうのとか、大宇宙がどうのとか。悩み事を聞いているのに、なんだか、おかしな返事をする霊能者の方がいますね。以前、あるところで仕事のことを相談したのに「仕事に就けないのは墓参りが足りない・・」とか言われて悩まれた方が私のところに相談しに来られたことがあります。墓場はハローワーク(職業安定所)ではない(笑)。

 霊感が強いとか、次元が高いとか、裏を返せば、逆だったりもする。悩んでおられる方にとっては、そんなことはどうでもいいのです。

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 「一次元とは悪いことだ」とか「次元の低いのはダメ」だとか、その考え方に存在する「よい、悪い」も一次元の概念です。「自分は次元が高い」と思っていると、それは一次元的な考え方であり、けして高い次元ではありません。「一次元」とは私たちが実生活をするにおいてなくてはならない次元なのです。いわば、「基本の次元」と申しましょう。

 数学では、一次元はx軸しかない、いわゆる「数直線」です。ゼロからプラスの方向に出発していくと必ず10を通過します。ここに、y軸があったとすると、yについて0が固定されているときは同じように必ず(10,0)の座標を通過しなければなりません。ここに、yに自由度を持たせると(10,0)を通らずに(10,1)などの座標から迂回ができます。ここに、面としての二次元的な考えが発生するのです。同様に三次元、四次元として概念を見出すことができます。

 私たちは苦楽不問の境地になって初めてこの多次元的な観念が生まれてくるのですが、難問があっても解決をすると「喉元過ぎれば熱さ忘れる」の如く、淡々と生活を送ってしまい、また次の難問に進んでしまいます。常に苦楽不問であり続けることは大変困難なことで、ときには無意味です。ただ、常にその観念を見出せる状態に自分を置くことは可能で意義のあることでしょう。ここでいう「苦楽不問」とは陰陽融合、さらに超越した観念なのです。

 さ、難しいことはさておき、大切なのは実践ですぞ。人様を導くにしてもそう、山修行だけではなく人生の修行も大切なのです。私もやってきましたが、例えば、子育てを説くには、自らが家庭を持って子育てをし、子供が学校へ通えばPTAの役もこなしたり、受験に付き合ったり。社会を説くには、自らが社会人となって、会社にも勤め、仕事上での人とのつながりも経験したり、さまざまな苦労が力となるのです。だから、霊がどうとか、大宇宙がどうとか、そういうのが偉いわけではない。

 大変な時世ですが、元気出して、人生の修行頑張るのですぞ。

尊無上亜甲中玄    玄上

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2012年5月14日 (月)

亜甲中玄|因果、陰陽の次元は一次元

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合掌

 ちょっと難しいお話が続きますぞ。自分が次元が高いと思っているときは低くて、しょうもないバカをやっているときのほうが次元が高かったりもする。「陰陽」という言葉を聞いたことがあると思いますが、けして、それが凄いことではないのです。さて、次元のお話です。

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G7  ここで言う「次元」とは、数学で言うところの「x、y、z、t」で表されるではありません。あくまでも、哲学の視点から見た次元のことですので、これを念頭に入れてこれより先を読んでください。

  物事の結果には必ず原因が付きまといます。これは、時間の軸に対して、一次元的概念です。また、上下、左右、大小などの空間に対する一次元的概念、時空複合型の磁場のSN、電磁場の+-など、物理陰陽型の一次元的概念。さらに、喜びと悲しみ、楽と苦、好きと嫌い、寛容と怒りなど、感情陰陽型の一次元的概念。生と死、若と老などの人生型一次元的概念など、私たちの身のまわりには必ずといっていいほど、因果や陰陽の次元にいるのです。

 まず、因果の関係ですが、「こうなった原因はなにか?」とか「少年が犯罪にいたった原因とは○○だ」などのように一般的に安易に因果を決めてしまいがちです。その原因に至るまでも原因があり、さらにその前にも原因となる要素があるのです。逆に「こんな結果になろうとは・・・」などのように、これもまた安易に因果を決めてしまっているのです。その結果は将来的に何かの原因となるのです。先のは過去に対する事象、これは未来に対する事象、いずれも「今」という時限においては目で見ることも、耳に聞くこともできない事象なので、どこかでくぎりを着けてしまうのです。もし、「今の結果」が将来的に何かの原因になることを思うと、悲観な結果でも将来は明るいほうに運命をもっていけるような予感がするはずです。そこに、二次元的な観念が生まれるのです。

尊無上亜甲中玄    玄上

御霊断鑑定で決定の御神符

亜甲中玄|出会いの哲学「必然」

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哲学と申しますと、なんだか、それらしいような、わかっているようでわかっていないような、難しい感じはしますが、そんなに頭で硬くとらえることはないのです。ま、「こんな話もあるんだ」というぐらいで聞いてくださいな(笑)。

今日からは3回に分けて、ちょっと概要だけお話します。

1.出会いの哲学「必然」

G5  私たちが学問で勉強していること(またはしてきたこと)は、「偶然」の事象は何一つ無く、すべてが「必然」なのです。その学問で解決がつかない事象を一般に「偶然」といいます。

 算数では1+1が2になることも必然なれば、遺伝子組み替え技術も一昔前は「偶然」の部分も科学の進歩によって「必然」になってきました。高いところにあるものは、必ず落ちる。これも「必然」なのです。

今、あなたがこのページを見ていること、これは「偶然」ではありません。さかのぼって考えると、「これは何だろう。・・・」と、思ってページを開く、その前はパソコンをオンラインにする。その前は、朝起きる・・・・と、何かでつながっているのです。出会いを「偶然」でなく「必然」で捉えると、これこそ大切にしなければならない心理が働くのですが、今日の大半の人が「出会いは偶然」と考えるでしょう。その出会いからこれからのドラマが生まれ、次時の可能性を生み出すので、それは大変貴重な事象なのです。

 太陽、自然、空気など私たちが大宇宙からこうむっている恩恵、さらに隣人からの恩恵。これらは当然視しがちです。ラッキーなことがあると偶然視して流してしまいがちですが、ここにこれらのことを「必然」と考えると自ずと感謝の念が湧き起こり、心が豊かになることでしょう。

尊無上亜甲中玄  玄上

誰にも言えない相談事は行者にどうぞ。

2012年5月13日 (日)

亜甲中玄|亜甲中玄のお話

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「この雄大なるアルプスこそが私のお山なのです。」ということで、いつのまにか山岳ブログのようになってきましたので、夏山のシーズンが訪れるまで、しばし、法話を続けることにいたします。

 当サイトが開設しました12年前にホームページに載せましたお話の中の「亜甲中玄の神秘」です。

Photo13 人類の始まる前より、さらに地球が誕生、さらには、現宇宙が始まる前より「亜甲中玄」は存在したもう。この理力は全宇宙の運行を統轄、その叡智は全宇宙の摂理を把握している。無機でもないし有機でもない。それらを超越されたる存在である。科学的観点から見て、限りなくつきとめると限りなくその「無機」から脱するに近づくであろう。また、宗教的観点から見れば、限りなくその「有機」から脱するに近づくであろう。そして、「亜甲中玄」の存在が見えてくる。しかし、これは論議にあたわず。唯々、漠然と感じるだけである。
 大自然の動植物がそうであるように、われわれ人類もかつては、その理力、叡智の中で躍起し力強く生きていた。しかし、今はもろいものである。お金がなくなると死に、物がなくなると創造できず、悩みの縁に立ち病に陥る。これ、理力でなく、単なる知力に頼り。叡智でなく、単なる英知に頼っている代償でもある。
 この混沌たる世に今、この「亜甲中玄」の理力、叡智により、躍起満ち実践智力あふれる人生にと、切に願う。  

尊無上亜甲中玄    玄上

2012年5月11日 (金)

5月の白馬大雪渓。もうすぐ白馬岳開山祭

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この夏は、各地で節電ということで、暑い夏になりそうです。大雪渓は涼しいですぞ。と、いうわけで、毎年、5月下旬には白馬大雪渓で白馬連峰開山祭「5月26日(土)」が開かれます。雪渓のトレッキングツアーなど、白馬村の公式ページに載っていますのでここでは詳しくは申しませんが、この山岳イベントにご参加してみてはいかがでしょう。

開催日:

平成24年5月26日(土)
会場: 白馬村猿倉駐車場(白馬岳登山口)
スケジュール:

8:40頃~ オープニング「アルプホルン演奏」

8:55頃~ 安全祈願祭・トレッキング出発式
9:40頃  記念トレッキング出発(貞逸祭神事終了後)

※開山祭および各ツアーに参加された皆様には、限定ピンバッチをプレゼント

さて、いつも白馬大雪渓のお話ばかりで申し訳ないのですが、5月の大雪渓のお話をします。



白馬尻から白馬大雪渓(5月中旬)

 5月26日は白馬の山開きです。白馬村猿倉山荘前にて開山祭があり、地元の登山案内人の方々と大雪渓までトレッキングが行われます。



猿倉から大雪渓へ


猿倉の駐車場から白馬岳を見上げる

 猿倉には駐車場がありますが、登山客の人数の割に狭いので、これからの夏山シーズンは白馬駅などからバスやタクシーを利用したほうが賢明です。せっかく猿倉まで車で登っても、停めるところがなくて町まで下りなおさなければならないときもあります。


雪解け水の渓流は透き通ったエメラルドグリーンです。

 猿倉から林道を歩き、鑓温泉方面への入り口を左に見て、なお進むと、この時期はすぐに林道に雪が出現します。雪解けで林道がぬかるんでたりして、大きな水溜りのところもあります。

 右手には雪渓からの渓谷があり、細い滝や、透き通った雪融け水の渓流がとても美しいころです。新緑の木間から白馬岳や杓子岳を見上げて進む春のトレッキングは、とてもすがすがしい道のりです。


林道から、白馬三山。左に小さく尖っているのが白馬鑓ガ岳、その右が杓子岳、そして右端が白馬岳です。


雪で覆われた林道と小日向山。

 林道が全面雪で覆われると林道の終点も近くなります。雪の下には雪融けの水が流れていて、空洞になっているところがあり、油断すると踏み抜いてしまいます。足元には注意が必要ですが、足場は、林道の上ですので平気です。



林道終点。先の林に入っていきます。

 これまで広々としていた雪の道も、突然、雪で行き止まりかなと、先がなくなったら、そこが、林道の終点です。一面が林の中の雪なので、道がありません。ここからが迷いやすいところですが、開山祭と同時に、雪の上に踏みあとがつくので、行き先もわかりやすくなります。

 それまでは、右手の渓流から離れすぎず、落ちすぎず、地形を頼りに進みます。途中、いくつか沢を横切るとこがあり、薄くなっているところは用心しなければなりません。


空が開けてくるともうすぐ大雪渓。

 途中、右に落ちる雪の斜面をトラバースするところがあるので、滑落に注意します。特に、見上げる山々が美しいので気をとられないように、足元に集中します。やがて、空が開けてくると、白馬尻小屋があるはずの、大雪渓到着です。

 でも、小屋は秋に解体され、雪の下にあります。冬季の雪の重みや雪渓の流れで壊れないようにするための処置です。これから、ヘリコプターで除雪機をおろして掘り起こすそうです。


雪の下から顔を出す「白馬尻小屋」

 雪渓を登る場合の装備として、アイゼンとピッケルもしくはストックが必要です。雪渓を見に行くだけなら不要ですが、ストックや杖になるものがあるといいです。これからの時期の旅行に、白馬の温泉と大雪渓のプランはいかがですかな。

 ただし、5月の白馬連山は雪山です。開山祭だからといって誰でも登れるようになったわけではないので誤解のないように。アイゼンとピッケル、それらを使える技術が必要で、雪山が初めての方は、ハーネスを着用して経験者にザイルで安全を確保してもらう必要があります。

2012年5月 9日 (水)

しゃくなげが咲きました。

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道場の庭には、引っ越してきてから石楠花(しゃくなげ)があったのですが、今まで、花が咲いたことはありません。

いろいろな木が植えてあって、高くなっていて、うっそうとして、まるで森のようになりかけていました。一昨年と昨年に、素人ながらに剪定をして、しゃくなげに太陽が当たるようになり、上からの落ち葉もかからなくなると、この春、ついに咲きました。

ところで、この庭には、なにひとつ同じ木が植えておらず、整理ができていない状態でした。森になってしまうと、その林床に咲く花は、森のアクにやられない植物(例えばスミレなど)でないと、花をつけません。

120507_172320_3 こんなにたくさんの花をつけました。でも、庭いじりは、私の趣味ではありません。困ったものです(笑)。

2012年5月 6日 (日)

【ご注意】春~ゴールデンウィーク~初夏の北アルプス登山について

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 GWのこの時期、九州、四国、関西、東海、関東方面の方が「白馬岳」に関するキーワードで検索されているようですので、それらの皆様を対象に遭難防止の喚起です。

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春から初夏にかけてと、秋には、突如と天候が悪化すると、この写真のようになります。吹雪の日の白馬岳直下です。地形を熟知していても一面真っ白で緊張するところです。

こちら↓の写真記事も参考にしてください。
ゴールデンウィーク、5月の北アルプス 2015 

GWから初夏にかけての北アルプスは雪山です。天候が悪化すれば厳冬期と同様になります。

また、白馬大雪渓は5月下旬まで安定せず、雪崩の危険があるのでGWの頃は入らないように。GWの雪崩事故が絶えません。


夏のように登山道はなく、吹雪かれれば、自分の足跡さえあっという間に消えてしまう。トレールのない恐怖にさらされる。

白馬大雪渓の急斜面を登って少し緩んだところで、さあ、どっちだ・・右だよ右・・なんだけど、迷って疲労がピークになって休んでいる間に低体温になってしまう・・

遭難事故があると、装備が足りなかったとか色々な論議が巻き起こりますが、装備が足っていても、迷って疲労して低体温になったらダメです。

地元の人なら絶対に山には入らない気象条件でも、遠方から来てGWで休みの間にと無理をしての遭難が後を絶ちません。積雪期、荒天時の稜線がどんな状況なのか知らないなら立ち入らない事が鉄則です。


 ここから下のウダウダ(笑)は読まなくてもいいですが、積雪期の北アルプスに入るなら、以上のことは肝に銘じておいてください。

こちら↓の写真記事も参考にしてください。
ゴールデンウィーク、5月の北アルプス 2015 

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 以前にもお話しましたが、GWのこの時期、軽装備で入山して遭難するという悲しい事故が後を立ちません。昨日は白馬岳の北側で6人の方が遭難救助のかいなく、大切な命を落としてしまいました。私にとっても、年に何度も訪れる山ですので、とても悲しく思います。

 原因は、雪のない夏道でも8時間かかるコースなのに、雪の上を70歳前後の方には体力的に計画無理があったと思います。また、仲間内での登山で、これというリーダーのいないパーティーは難しいものがありますね。

 南はポカポカの春であっても、北アルプスは突如として冬に変わります。春山装備ではなく、冬山装備が必要になってきます。120601_083804_2アイゼンやピッケルもしくはストックを携行するのはもちろんのことであります。(写真は、2012年6月1日の白馬大雪渓です)

 北アルプスだけでなく、南アルプスでもそうです。「GWの北アルプスは、冬よりも難しくなる」と地元の遭難対策協の方も申されるほどです。また、低山ハイクとて油断はできないので、万が一の天候の悪化に備えた装備が必要です。

 装備だけではなく、天候の変化の読みも大切です。「これ以上はマズイ」という領域に踏み入れないように、早めに引き返す決断も重要になります。この判断を鈍らせるのは、「みんなが登っているから大丈夫。」だということや、困るのは、 「キリマンジャロに登っているからベテランだから大丈夫。」とか、「年に一回は北アルプスに登っているから大丈夫だ。」とか、「大丈夫、自分の体力はよくわかっています。」とかいう自負も危険な要素のひとつです。以上のように言っては、遭難対策協の方の助言や制止をふりきって、山に入っていく人ほど「大丈夫」ではないものです。

 先ほど申しましたが、仲間内でリーダーやガイドのいないパーティーの場合で、そのような人が混じっていると、これまた危険です。リーダーやガイドは、はっきりと決定できても、仲間内の場合は、それが難しく、引き返す、まだいける・・で、もめて収拾が付かなくなるのは山岳にあって怖いものです。もめなくても、遠慮のし合いで、収拾が付かない場合もあるようです。

G3  日本アルプスでは、6月の終わりに吹雪に見舞われることもあります。写真は数年前のちょうどその季節の頃の南アルプス塩見岳(3052m)から天狗岩へ向かうところのものでありますが、風雪がものすごいです。岩が凍り始め、塩見岳西側の岩場がとても危険な状況になっていました。気温は氷点下。こんなときに夏用の雨具では、低体温症になってしまい動けなくなってしまいます。

さらに、ルート選定など登山計画ですが、厳冬期は論外として、登山シーズンの始まる春から初夏の時期や秋以降は、装備はもちろん、雪上での技術も大切で、一年を通して2~3度しか夏山のアルプスに踏み入れない方は、精通したガイド役の方と登山されることをおすすめします。特に地元のガイドさんがおすすめです。

 荒天時の注意ばかりを書きましたが、晴天のときは最高に気持ちがいい。でも、春から夏にかけてのアルプスは日差しが強いので、日焼け止めを忘れずに。また、春から初夏の雪渓や雪山では雪目(目の日焼け)になってしまうと大変ですので、サングラスをお忘れなく。

 また、装備はきちんとしていても、例えば、ピッケルを持っていても滑落停止の技術を習得していないとか、どういう状態で雪崩の危険があるとかの判断ができないなど、無雪期の延長の心構えでの入山は危険ですね。

130524_103731  天気のお話ばかりしましたが、残雪期の北アルプスは雪の急斜面一枚バーンをトラバースしたり、下ったりしなければならないときがあります。山スキーや雪山経験者ならともかく、初めての方は、いくらピッケルと大きなアイゼンをつけていても動けなくなるほどの高度感にびっくりします。腰が引けて滑落してしまったり、夏山しか行かれない方は、まったく別世界であるという覚悟も必要です。白馬の大雪渓も、ご覧の通り、上部は急斜面の一枚バーンです。こけると、どうかすると、葱平を通り越して、2号雪渓出合まで止まらないので困りますね。

 こうも遭難が続くと、白馬岳ってとんでもないところと思われてしまいますが、きちんと守るべき事を守れば、崖登りもないし、とっても良いところです。さ、このシーズンも楽しい登山ができますように。私にとって、山での楽しみは、景色だけではない。登山されている方々の良いお顔を拝見するのも楽しみです。

 またどこかでお会いしましょう。

こちら↓の写真記事も参考にしてください。
ゴールデンウィーク、5月の北アルプス 2015 

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雄大な日本アルプスそのものが、まさしく至心玄道、私の「お山」なのです。

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