5月の白馬大雪渓。もうすぐ白馬岳開山祭
この夏は、各地で節電ということで、暑い夏になりそうです。大雪渓は涼しいですぞ。と、いうわけで、毎年、5月下旬には白馬大雪渓で白馬連峰開山祭「5月26日(土)」が開かれます。雪渓のトレッキングツアーなど、白馬村の公式ページに載っていますのでここでは詳しくは申しませんが、この山岳イベントにご参加してみてはいかがでしょう。
開催日: |
平成24年5月26日(土) |
会場: | 白馬村猿倉駐車場(白馬岳登山口) |
スケジュール: | 8:40頃~ オープニング「アルプホルン演奏」 8:55頃~ 安全祈願祭・トレッキング出発式 |
※開山祭および各ツアーに参加された皆様には、限定ピンバッチをプレゼント |
さて、いつも白馬大雪渓のお話ばかりで申し訳ないのですが、5月の大雪渓のお話をします。
白馬尻から白馬大雪渓(5月中旬)
5月26日は白馬の山開きです。白馬村猿倉山荘前にて開山祭があり、地元の登山案内人の方々と大雪渓までトレッキングが行われます。
猿倉から大雪渓へ
猿倉の駐車場から白馬岳を見上げる
猿倉には駐車場がありますが、登山客の人数の割に狭いので、これからの夏山シーズンは白馬駅などからバスやタクシーを利用したほうが賢明です。せっかく猿倉まで車で登っても、停めるところがなくて町まで下りなおさなければならないときもあります。
雪解け水の渓流は透き通ったエメラルドグリーンです。
猿倉から林道を歩き、鑓温泉方面への入り口を左に見て、なお進むと、この時期はすぐに林道に雪が出現します。雪解けで林道がぬかるんでたりして、大きな水溜りのところもあります。
右手には雪渓からの渓谷があり、細い滝や、透き通った雪融け水の渓流がとても美しいころです。新緑の木間から白馬岳や杓子岳を見上げて進む春のトレッキングは、とてもすがすがしい道のりです。
林道から、白馬三山。左に小さく尖っているのが白馬鑓ガ岳、その右が杓子岳、そして右端が白馬岳です。
雪で覆われた林道と小日向山。
林道が全面雪で覆われると林道の終点も近くなります。雪の下には雪融けの水が流れていて、空洞になっているところがあり、油断すると踏み抜いてしまいます。足元には注意が必要ですが、足場は、林道の上ですので平気です。
林道終点。先の林に入っていきます。
これまで広々としていた雪の道も、突然、雪で行き止まりかなと、先がなくなったら、そこが、林道の終点です。一面が林の中の雪なので、道がありません。ここからが迷いやすいところですが、開山祭と同時に、雪の上に踏みあとがつくので、行き先もわかりやすくなります。
それまでは、右手の渓流から離れすぎず、落ちすぎず、地形を頼りに進みます。途中、いくつか沢を横切るとこがあり、薄くなっているところは用心しなければなりません。
空が開けてくるともうすぐ大雪渓。
途中、右に落ちる雪の斜面をトラバースするところがあるので、滑落に注意します。特に、見上げる山々が美しいので気をとられないように、足元に集中します。やがて、空が開けてくると、白馬尻小屋があるはずの、大雪渓到着です。
でも、小屋は秋に解体され、雪の下にあります。冬季の雪の重みや雪渓の流れで壊れないようにするための処置です。これから、ヘリコプターで除雪機をおろして掘り起こすそうです。
雪の下から顔を出す「白馬尻小屋」
雪渓を登る場合の装備として、アイゼンとピッケルもしくはストックが必要です。雪渓を見に行くだけなら不要ですが、ストックや杖になるものがあるといいです。これからの時期の旅行に、白馬の温泉と大雪渓のプランはいかがですかな。
ただし、5月の白馬連山は雪山です。開山祭だからといって誰でも登れるようになったわけではないので誤解のないように。アイゼンとピッケル、それらを使える技術が必要で、雪山が初めての方は、ハーネスを着用して経験者にザイルで安全を確保してもらう必要があります。
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福丸様。
大雪渓を見に行くところまでのトレッキングなら、トレッキング用の靴と防寒着、軽アイゼンと杖(ストック)でOKです。
軽アイゼンは白馬駅前・おじさんの店 TEL0261-72-2129 でレンタルもしているそうです。
事前に白馬村観光局までお電話またはメール(ブログ記事中のリンクをクリックしてください)にてお申し込みしておくと、地元のガイドさんが案内してくれるので安心です。開山祭のときは無料です。
投稿: 玄上 | 2012年5月11日 (金) 18時34分
はじめまして。登山の季節なのですか。春といいながら、まだ寒暖の差もありますね。やはり支度など準備も必要かと思います。初心者の場合、最低限用意するものはどんなものでしょうか。トレッキング用の靴と防寒着で大丈夫ですか
投稿: 福丸 | 2012年5月11日 (金) 17時59分