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2012年6月14日 (木)

三峰岳(南アルプス)。山の名前が変わる情報の恐ろしきこと。

南アルプスの奥深く、日本第四の高峰、間ノ岳(あいのだけ 3189m)の西に三峰岳(みつみねだけ 2999m)があります。さて、前にこのブログでも少しお話しましたが、「三峰岳」の呼び方が、ネットの普及によって変わってしまいました。ある人に、このお話をしたら、「山の名前なんか時代とともに変わるんだよ。」と、言われましたが、そんな簡単なものなのかと、三峰岳(みつみねだけ)に敬意を表して、いまここに、提議したいと思います。

Mituminedake 本来は「みつみねだけ」と、読むのですが、その近くを流れる川の名前が「三峰川:みぶがわ」であったせいか、「みぶだけ」と呼ぶ登山者が、いつの間にか「みぶだけ」にしてしまったようです。

まだ、ネットが普及していない時代の、山と渓谷社出版の「アルペンガイド」には「みぶだけ」となってしまっていて、おそらく、そのあたりから登山者への、この「みぶだけ」という名前の普及が始まったのではなかろうか。この30年あまりの間に、「みつみねだけ」という名前が薄れてしまったのには驚くばかりです。

現在では、三峰岳の呼び名を知っていると誇示せんがばかりに、ネット上で「三峰岳(みぶだけ)」と表現しているブログやサイトばかりです。ウィキペディア(Wikipedia)にも、誰が最初に書いたかわからないが、ウィキペディアが万能情報と信じている人は「みぶだけ」がウィキペディアに載っていたからという理由で、それが正式名称と思っているのです。

「三峰岳」は「みぶだけ」と読みます。・・と、堂々と胸を張って述べている。

「Mt.Mibu.」と、手作りの表示板を作って、この山域に設置してしまっている登山客もいる。ある意味での山荒らしですね。

とうとう、情報の中で「みつみねだけ」が、「みぶだけ」へと、山の名前が変えられてしまったわけです。ある意味、恐ろしい出来事と思います。

日地出版(1993年版)の南アルプス北部の登山地図の中で、山梨県出身の山岳写真家で登山家の白簱史朗氏は、「・・三峰岳(みつみねだけ)に着く。三峰岳は地元では三国山(みくにざん)といい、三峰川(みぶがわ)を引用してミブ岳と呼ぶのはまちがいである。」と、述べている。また、長野県山岳ガイドでも、山梨県南アルプス市芦安の南アルプスネットでも、「三峰岳(みつみねだけ)」である。

どなたか、ウィキペディアのアカウントをお持ちの方がいましたら、せめて「今日では、ネットの普及で、登山家の間では『みぶだけ』と呼ばれているが、本来は『みつみねだけ』という。」ことを書き加えて、編集しなおしてくれませぬかな。どうか、この山を助けてあげてください。


山の名前には、なんと読むのか、難しい読み方をするのがいっぱいあります。大光山(おおぴっかりざん)、光岳(てかりだけ)、清水岳(しょうずだけ)、四阿山(あずまさん)、武尊山(ほたかさん)・・・等々。

それらを知っているのを自慢するかのごとく、ネットで広がっていってしまった三峰岳の「ミブ」という呼び方。当時の編集者が誤ったのか、広大な南アルプスにあって、ひとつのピークにしか過ぎない山なので誰も気づかなかったのか、山と渓谷社の用語にまで出てしまっていては、もはや、とどまりようがない。難しく読まなくても、素直に「みつみねだけ」でいいのですが。

悲しいかな、もはや、この流れはどうやら止め難いもので、いつしか、「昔は『みつみねだけ』と呼んでいた」という時代も近いのではないかと思う。情報というのは恐ろしいものですね。それでも、私は、この山に敬意を表して、「みつみねだけ」と呼びたい。

ひと昔前、「世間の考えは、戦前は、軍や警察にしばられていた。でも、今は、テレビにしばられている。テレビで言ったことが、世間の考えになってしまう。」という爺がいた。まさに、ネットや出版社が山の名前を決めてしまう、まさに、情報社会たる世情の縮図として考えさせられる一言である。

尊無上亜甲中玄    玄上

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