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2012年10月11日 (木)

【剣岳】早月尾根から北アルプス剣岳日帰り。写真で登山解説。

昨日は、雪が来る前に、いつも白馬岳から仰いでいる剣岳(2998m)に敬意をあらわすべく、登ってまいりました。剣岳の日帰りはかなりの健脚者で、おそらく早月尾根だけが可能と思います。

しかし、その難度は、北岳や白馬岳の日帰りがかわいく思えるほどで、また、白馬三山の日帰り(白馬鑓から鑓温泉に降りずに戻る)と時間的には変わらないのですが、木の根や岩に阻まれ思うように走れない。上部の険しさは五竜や八ヶ岳をしのぎ、私が経験するどの日帰りルートよりも過酷な一山です。

さすがに「雪と岩の殿堂」と言われる事はある。人を寄せ付けない風格の山。ルートが整備された現在でも登るに難儀な山です。では、早月尾根から剣岳山頂まで時刻を追って写真で紹介しましょう。ただし、この時刻は行者の足でのコースタイムであり、一般向きではありません。また、夏の午後から雷雨がある時期6月いっぱいの残雪期10月の初冠雪以降は危険です。富士山に登ったから大丈夫だとか、標高こそ富士には及ばないが、登りはじめが760mからと、登行累積標高差は富士の倍近く、難易度は富士の比ではないので安易に日帰りは考えないように。

このルートを往復する場合、通常は早月小屋(10月7日で2012年の営業は終了しています)で行き帰りの2泊がよろしいかと思います。

2012年は早月小屋も終了していますし、10月中旬に初冠雪も来ています。遭難防止の観点から、計画は来シーズンに。なお6月(年によっては7月上旬)まではカミノハサミ付近の岩場に残雪があり通行困難な時があります。早月尾根を含む剣岳周辺の積雪期(およそ11~5月下旬)の入山は富山県の条例により定められた書類を届出し、入山が適当と認められた承認印が必要です。

(以下の各写真はクリックすると大きいのをごらんいただけます。)

誰にいえないお悩みは行者相談


121010_062344白馬を午前4時半頃に出発し、滑川ICから早月川を遡り馬場島(ばんばじま)へと車を走らせます。馬場島までの最後の橋からは日の出の剣岳を望む事ができます。





 

121010_0646566:50 馬場島登山口(標高760m)を出発。馬場島周辺はキヤンプ場などの公園整備がされていて、その奥から早月尾根へと出発します。登り初めからうっそうとした樹林帯の心臓破りの急登りになります。




 

121010_0742447:40 標高1200m地点です。早月尾根には標高1000mから標高200m毎に、こういった標識がつけられています。登山道はごらんのように、うっそうとした樹林の急登りが続きます。




 

121010_092539標高2000mを過ぎたところの池沼です。紅葉の上に剣岳が頭を出しています。ここを過ぎれば、早月小屋ももうすぐですが、ここまでの樹林の急登りが足に堪えてきます。












 

121010_0945109:50 早月小屋(標高2200m)に到着。馬場島を出発して3時間。2012年は10月7日でシーズンを終えています。10時に早月小屋を出発。

日が短くなった時期の早月尾根は、途中で休息するような体力では日帰りは無理です。安易に、日帰りなんぞと考えず、早月小屋で宿泊するプランにしましょう。下山途中に夜になってしまって「懐中電灯で下ればいい」という登山者にたまに出会いますが、富士山のような優しい山と違い、北アルプスでの夜間行動は遭難のリスクが増すので危険です。日没までに馬場島に下る事のできないような脚力体力なら、早月小屋に泊まってから、翌日下るようにしましょう。



121010_10551710:55 標高2600mに到着。早月小屋からも急登りが続き、予想より時間がかかります。小屋からの途中から固定ロープに助けられる事になります。
ここを過ぎると足元はいっそう悪くなります。




 

121010_105751小窓尾根の向こうに、(右から)白馬岳と旭岳が見えるようになってきます。






 

121010_114757ハイマツのヤセ尾根からエボシ岩の岩峰を左の池ノ谷(いけのたん)側から巻くようになる。ここから早月尾根の剣岳への核心部が始まる。ここからガスがわいてきました。







121010_115122獅子頭が近づくとオーバーハングになった岩壁をみる。登山道の右側はスッパリ切れ落ちている。




 

 

121010_120309獅子頭をクサリに助けられて池ノ谷側に巻きながら越える。ここから先のカニノハサミなどの険路に雪がある7月上旬までや9月下旬~10月に冠雪した場合は滑落の危険度が増し、通行困難、もしくは通行不能になります。






121010_120549続いてカニノハサミ。足元は池ノ谷側に垂直にスッパリと切れ落ちていて、クサリとボルトに助けられて通過します。






 

121010_120725こんな感じです。(この写真はクサリにカラビナをからめ安全を確保してから撮影しています。このような場所での安全確保なしで手放し状態での撮影は滑落事故を招く恐れがありますのでやめましょう。)

 

121010_121535稜線までもうすぐですが、足元の悪い岩峰の急登りが続き、体力と時間を費やします。






 

121010_122002別山尾根の分岐が見えてきた頃、ガスが晴れてきました。高度感のあるところがガスに覆われていて助かりましたね。下まで見えていると、もっとスリリングですぞ。





121010_12360412:20 馬場島を出発して5時間半。剣岳(2998m)山頂に到着です。夏の喧騒が嘘のように誰もいなくなり静まり返る剣岳山頂。尊題を唱え、ガスも晴れて展望が開けたので写真を撮りました。遠くに、(左から)白馬岳、白馬鑓に雲がかかっていますが、天狗の頭、不帰のキレットで高度を下げて、右端に唐松岳です。


 

121010_122920手前に前剣、剣沢カール、別山(べっさん)、山頂が雲にかかっていますが立山方面です。右端に室堂方面も見えています。





 

121010_123311_p八ツ峰(やつみね)から八ツ峰の頭へと突き上げる岩峰。手前の谷は長次郎谷(ちょうじろうたん)です。長次郎谷の雪渓は映画「剣岳点の記」で出てくるので有名になりましたが、現代登山史でまだクサリなどで整備されていなくて剣岳が未踏の山とされていた頃、長次郎が初めて剣岳に登頂したルートです。長次郎谷ルートは一般登山道ではありません。(2枚の写真をつないでいますので、クリックして大きくしてごらんください。)

121010_123913(左から)唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺が岳の後立山連峰です。

下りは、12時45分に剣岳を出発しました。標高2998mから一気に760mまで下ります。でも、足元が悪く、思うように走れない。3時間55分後の夕暮れ近づく16時40分に馬場島に到着しました。

馬場島を出て累積標高差約2300m、9時間50分の山行です。写真を撮りながらまずまずでした。

※早月小屋から稜線までの間はカニノハサミ付近を中心として、険路の悪場が続き、標高差の割りには時間がかかります。
早月尾根はかなりの標高差で、体力のほか、ちょっとした岩登りの技術が必要となります。立山の室堂から別山尾根からのほうが体力的には格段に優しいので人気なのですが、険路ですので、滑落事故が絶えません。連休などの時は、カニのタテバイやヨコバイ等の難所では先の人が詰まってしまって、多い時は2~3時間待ちにもなるそうです。待っている間に力尽きて落ちてしまう人もまれにいるらしいです。アルプス系では、体力、技術に適した山を選択する登山を心がけるよう、富山県警山岳警備隊の方も申されております。



2012年北アルプス紅葉③剣岳、早月尾根の紅葉を読む。

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コメント

白馬岳、紅葉〜三段紅葉陽のあたり具合でこんなにも感じが違うものですね。剣岳の岩がすごいですね。ガスが湧いたり、獅子岩のクサリ、見ただけでも皆さんこんな命懸けの冒険されるのですね、2枚重ねの写真見せていただき有難う御座いました。お借りしてPCに保存させていただきます。
 スライドも作成してみたいです。宜しく、teruou

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