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2013年8月30日 (金)

【白馬】秋の白馬大雪渓2013、地図で説明

追記:2013/10/17初冠雪しましたので無積雪期の白馬岳のシーズンは終了いたしました。【初冠雪の白馬大雪渓の記事を読む】

追記:10月に白馬岳登山を計画される方に。10月には白馬岳は冠雪いたします。皆様のところは秋の始まりですが、北アルプスは冬になります。雪山となった白馬岳の写真記事のリンク 10月の北アルプス。白馬岳遭難事故を教訓に。 を参考にしてください。


Daisekkei_akiこれからの秋の大雪渓の図解を作りました。 まず、クリックして大きくしてください。これを見ながら、以下をお読みください。
たまに、「11月秋の大雪渓」というキーワードで検索される方がいますが、この「秋の大雪渓」は都会の方の言う11月ごろの「秋」ではありません。8月下旬から10月上旬です。年によっても違いますが、大雪渓は10月中旬から下旬になると、すでに冬になっていて11月ともなると雪崩の危険が高まることがございます。


130829_072832 いつもなら7月には全容を見せる大雪渓ケルンもお盆まで雪の下でした。この写真は昨日8月29日ですが、8月18日はやっと頭が見え始めたところです。

大雪渓ケルンから右岸(下から見て左、杓子尾根側)を登ります。この写真ではケルンから雪渓ですが、これから日を追うごとに陸道になります。

三号雪渓出合の下からは、毎年ルートが変わります。今年(2013)は、杓子尾根側の石がゴロゴロしているところを通らねばならず、いつ落石があってもおかしくないので、コワイです。

石がゴロゴロしているところを通過し終えても、雪渓の上に土石が乗った足場の悪いところを登ります。三号出合の急斜面を登り終えるまでは、落石の緊張が抜けません。

大雪渓は登山地図では一般ルートになっているため、落石の怖さを知らない人が多く、普通に通過していきますが、絶えず、杓子尾根側の上部に気を配って登るようにしましょう。

130829_081309三号雪渓出合を登りきって、一安心ですが、年によっては、クレバスが多く発生するところです。秋の大雪渓は、三号雪渓出合の斜面まではアイゼンは不要ですが、出合の上からは、滑ってクレバスに落ちないように、軽アイゼンを装着したほうがいいです。
【追記2013/9/29:この記事以降、今年の秋の大雪渓は、ほとんどが土石で埋め尽くされたため、軽アイゼンなしでも歩く事ができます。こんな年も珍しいですね。】

今年(2013)の二号雪渓出合付近は、この写真のように、杓子側から土石が噴出して、雪渓の上に土石が乗っている状態になっています。

いつもなら、右岸(下から見て左の陸、杓子尾根側)でアイゼンを装着したら、上の砂山まで雪渓を歩くのですが、今年(2013)は、土石帯を横切ることとなります。【追記2013/9/29:その後、土石地帯と上の砂山がつながったので、アイゼンは不要です。】

8月23日の大雨で一気に噴出したみたいですね。こんな日に、ここを登っていたら、この土石の下敷きになってしまいます。一般登山道では雨でもレインウエアを着て行動できますが、大雪渓でそのような事をすると、大事故のリスクを背負うこととなります。

130829_144344葱平(ねぶかっぴら)から、大雪渓を見下ろした写真です。大雪渓の中央に、杓子独特の白い土石が長く三号出合の落ち込むところまで写っています。

左岸から雪渓に張り出しているモレーン状の陸が上の砂山です。ここで、アイゼンをはずして、今度は、白馬岳側を登ることとなりますが、ここから、ふたたび、落石の危険があります。

小さな沢を渡り、急斜面を登り終えると、枯れ沢をトラバースするところがあり、そこは落石の巣です。つい先日も崩れています。雨天のときは、いつ石が落ちてきても不思議ではないので、避けたいですね。

そして、すぐに小さな沢があります。橋を架けていますが、実は、そこは、先週までは、伏流水が流れていたところで、普通にその上の地盤を歩いていたのですが、8月23日の大雨で上の土砂が崩れて沢がむき出しになったようです。

大きな岩のたもとの端を通過すると、沢沿いに巨石がごろごろしたところを登ります。雨のときは川になり、ここも、いつ石が落ちてきても不思議ではないところです。

さらに、その先のちょっと大きな沢には木の橋が2本ほどかかっていますが、8月23日の大雨で流されてしまい、以前より細い橋になっています。ここを過ぎると、旧岩室です。ちょっと一安心ですね。

橋が流されてしまうぐらいですので、雨のときは大雪渓ルート自体を避けたほうが良いですね。

大雪渓は常に、整備され続けています。通れなくなったら、迂回ルートを作ったり、橋が流されたら、架け替えたり、通常登山をされる方には見えないところです。でも、そういう見えないところに危険が潜んでいますから、落石危険箇所では休息しないで、常に上に気を配って、できれば、大雪渓ルートでは、ヘルメット着用をおすすめします。

130829_084352杓子岳前峰から巨岩が剥がれ落ちた十数メートルの巨岩です。上部に剥がれた跡が白く写っています。

大雪渓の雪の上を転がる時期に落ちてきて、こんなのに追いかけられて、乗っかられたら、ひとたまりもありませんね。

こんなに大きくは無いですが、いつ落ちでも不思議ではない巨岩が白馬岳側に残っていますので、上の砂山から、旧岩室の間は、白馬岳側の上部を気にしながら登る必要があります。

7月には、白馬岳側からの落盤を目にあたりにし、落石にも追いかけられたりもし、何度かそういう経験をしていると、やはり、大雪渓は怖いところなのです。いつも無事に帰っているのが不思議なくらいですね。

130829_094221避難小屋を過ぎると、そこは、お花畑と言われているところです。標高も2500m付近に達し、アルプスの高山の風が気持ち良いところです。秋には秋の花々で埋め尽くされています。

山は生きている。そう実感できるのは、大雪渓ルートならでわです。毎年違う、一年のうちでも違う、一日の間でも、日帰りで登るときと下るときでは変わっているときがある。

こんなにも変化に富んでいる大雪渓ルートを何度も通過していると、山は動いていて生きていると実感できます。その巨大な生命体の中にいる。でもトトロの背中のように柔らかくはない。硬くて重い岩石が動くと、人間はひとたまりもないです。

今年の白馬岳の無積雪期のシーズンもあと一ヶ月あまりとなりました。大きな事故のないようにお祈りしております。

尊無上亜甲中玄    玄上

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雄大な日本アルプスそのものが、まさしく至心玄道、私の「お山」なのです。

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