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2014年10月 3日 (金)

火山噴火の予知観測体制の強化について、もの申す

御嶽山の噴火被害において、火山観測体制が事業仕分けになったなどという論議もあるし、また、政治家は今後精度の高い機器を取り入れて観測態勢の強化に取り組むとか言ってはいますが、今回の噴火被害は、仕分けがあったとかなかったとか関係なく、たとえどんなに観測体制が強化されていても、不可避であったと思います。ですから、今に至っては論外であり、政治家が責任の擦り付け合いをしている場合ではないわけです。

さて、今回の御嶽山の場合、傾斜計に異常が出て7分後の噴火だったことから、たとえ瞬時にそれを読み取ったところで、警報を出せるのは噴火の2~3分前か、あるいは事後になってしまう。

そら、観測体制が強化されたにこしたことはないが、観測体制というハード面だけではなく、運用のソフト面を考えなければならないのではなかろうか。

例えば、今回の御嶽山の場合、9月11日に火山性微動があったという時点で、警戒レベルを2に上げるとか、そうすると、火口より2キロ以内が一般登山者が入れなくなる。それなら、厳しいので、レベル1(平常)とレベル2(火口周辺規制)の間のレベルを作って、火口より1キロ以内とするとか、運用面での対応が望まれると思います。

しかし、今現在、火山性微動が出ても、しばらく様子を見て、活発化してきたら、レベル2に引き上げるという状態です。

6年前の浅間山噴火を例にしますと、

平成20年8月8日にレベル1(平常)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げられています。それは、7月に始まった火山性地震がさらに活発化したからであります。

このように、レベル2(火口周辺規制)に引き上げられるまで一ヶ月以上を要しているのです。ですから、今回の御嶽山の噴火のように、火山性の反応をキャッチしてから16日で噴火してしまった場合、いかに観測体制が強化されても、運用面を考え直さなければ災害を防ぐ事はできないのです。

さて、その浅間山ですが、平成21年2月1日に、さらに活発化したということで、現在の御嶽山と同じレベル3(入山規制)に引き上げられました。そのあくる日に噴火しているのです。それで事なきを得ているわけです。

また、現在の浅間山はレベル1ですが、火口のある釜山への入山は規制されています。浅間山の火口のふちの山頂の釜山には山小屋がないが、御嶽山の山頂には山荘ある。そのあたりの観光経済における運用も難しいところです。

浅間山にはシェルターがあるが、御嶽山にはないなど、日本の火山における全体的な運用体制の強化が望まれると思います。

今回の噴火被害で犠牲になられた方の尊いお命を無駄にしないためにも、精度の高い機器やの観測強化を何ぞというレベルの政治的リップサービスではなく、予知が困難なら困難なりの、災害防止システムを全体的な観点で考えていただきたいものです。当然、そのための法整備などがなされるものと期待しております。

最後に、このたびの御嶽山噴火により、犠牲になられました方々におかれましては、哀悼の意をあらわし、特達法願の念をして、ご冥福をお祈り申し上げます。

尊無上亜甲中玄    玄上


※噴火警戒レベルの説明
レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要。
レベル4(避難準備):警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時要援護者の避難等が必要。      
レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。
レベル1(平常):火口内等への立入規制。

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