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2019年11月18日 (月)

辻説法|なぜ数学が苦手なのか。

私のプロフィールにありますように、今から40年余り前の若い頃は量子力学を学んでいて、物質世界と精神世界の接点に触れた時、今の神々との語る道へと歩んだ私ですが、最近になって、ふたたび宇宙物理や量子哲学を考えるようになりました。そして近頃、受験必勝祈願のお申込みされる方で、数学が苦手という話を必ず耳にするなかにおいて、ふと、「なぜ数学が苦手なのか」、量子哲学の観点から気付いたことを、3点ほどお話したいと思います。
行者、もの申す!

その根本のひとつは、小学校の時にならう「算数」にあります。

一例として「98×4=」という問題があったとすると、「400-8=392」、つまり「(100ー2)×4」という因数分解的な考え方がありますが、もう一方では、ひっ算で「360+32=392」というように常用対数位を合わせる考え方もあります。数学的には、記述法が違うだけで、どちらも正解なのですが、算数の指導要綱に沿わなければ、×となって、子供さんは自信を失い苦手になっていきます。因数分解や対数やべき乗という考え方は、そのうち数学ではっきりと「因数分解」とか「対数」や「べき乗」といった記述名で学びますので、わざわざ、記述名のない算数の段階で、算数の指導要綱で縛らなくても良いと思うのです。

二つ目の根本は、数学は別の世界にあるのです。

私の考える量子哲学の世界には、物質世界、精神世界があり、もうひとつ数学的な世界があります。いわゆる文化世界です。数学と言えば物質世界の中に含まれていると考えられる方がほとんどと思いますが、それはあくまでも現実世界を記述する道具にしかすぎません。量子論まで掘り下げていくと、例えば、密度行列におけるディラックのブラケット記述法というのがあるのですが、状態ベクトルをあらわすのに美しくとても分かりやすい記述法なのです。(興味ある方は検索してご覧ください。ある程度は高校レベルの数学で理解できると思います。)

そのレベルでは、物質世界や精神世界とかけ離れた世界像が見えてくるわけで、数学は文化世界に属するのです。つまり、文化的でお上品な芸術の世界ですね。そういう点で、「教育理念における数学に対するとらえ方の間違い」があるのです。だから、他の教科と同系列に扱うと苦手になる。飛躍した話かもしれませんが、美術や音楽、剣道、茶道、華道・・と、同じように考えてもいいかもしれません。

そうすると、先述の算数で指導要綱に縛られてしまうというのは、数学的な世界に入っていくことを阻む鎖に縛られているように思うのです。ですから、私は、「小学生の時は算数の成績が悪くなっても子供さんを叱らないでください。」と、提言します。自由に数学を与えてあげてほしいのです。小学生の頃の点数なんて関係ない。え?良い中学校や高校への入試に響く?・・喝!そんな良し悪しなんぞ学問には関係ない。

学校の銘柄が学問するわけではない。

数年前に、ある教育者に「数学ができなくて進級できない子が増えたら困るので必須から外したらどうだ。大人になっても使わないし。」と提唱した人がいましたが、とんでもないことだと思います。数学的思考というのは数学ができなくても人格形成において、とても大切なのです。というわけで、

第三の根本は、意外にも、徳育がおきざりにされている教育社会にあると思います。そして、受験社会ですね。一部を除けば、学問をするための受験であることがおきざりにされている。数学は思うようにできなくてもいい。芸術と同じ。これ、数学だけではない。なにごとも、まずは取り組む姿が美しい。

さて、受験生の諸君。これから入試の大詰めへと邁進する時期に入っていきますが、その時期だからこそ、縮こまらずに自由にそしてエレガントに学問を楽しむが良い。この行者が応援していますぞ。

ただいま、令和2年の隆盛安泰祈願の早期お申し込みの受付中です。

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2019年10月 9日 (水)

地球温暖化を冷静に考える。

台風15号に続き、台風19号が接近しています。東海・関東方面の皆様ご用心してください。大難は小難に、小難は無難にとお祈り申し上げます。

さて、大きな台風や豪雨災害があると、目先の現象にメディアでは地球温暖化について語られる昨今ですが、この10年の間を見ても大雪渓もかなり消失したように思います。しかし、この頃、「今行動しなければならない」とか「今が最後の行動の時」とか、温暖化対策そのものより、言葉の論争の状況が生まれてきました。

そもそも、温暖化については数十年前から論議されている事であり、あの頃が「今行動しなければならない」時期であると思います。今になって、ヒステリックな運動が発生しているというのは、人類において、身に迫った状態になっている危機感があると思うのです。以前は、遠い未来の事であったことが、今やそう遠くはない未来に迫っているという恐れがあるわけです。

例えば私が若いころの1980年代に「今のまま温暖化が進めば2030年頃には北極や南極の氷のほとんどが融けてしまって、気候変動が進む」というお話を聞いたことがあります。あの頃は50年先でありましたが、いまや2030はあと10年なのです。ですから、今からの時代を生きる子供たちが温暖化についてヒステリックに訴える心は痛いほど理解できます。ただ、学校を休んで叫ぶばかりでは解決はしない。しっかり勉強して科学を身に着けて、気象変動に関する理論装備をしたほうがよろしいのではないかと思います。

地球の気候変動は人類の生まれる前より起こっていた現象であり、今の温暖化とは限らない気候変動が一概に人間の手によるものだけではないということも見据えていかねばなりません。火星を人類が住む環境にするというテラフォーミングを考える技術があるのなら、これから先を見据えると、地球そのもののテラフォーミングを考えたほうが有効かもしれませんね。

温暖化では寒冷化に向かっているという説もございます。そもそも、この二つは表裏一体で、地球48億年の歴史のうち、数億年前までの歴史を振り返れば自ずと見えてくることでありましょう。銀河宇宙線によるスベンスマルク効果説もあるし、気候変動には様々な要因があるわけです。自然の現象をなんでもかんでも人類由来のせいにしてしまうのもいかがなものであろうか。

いずれにしましても、目の前の事にとらわれて不安になって冷静さを失うことのないように。人類由来の温暖化説、宇宙由来の気候変動説、地球史由来の寒冷化説など、これらは対立の傾向がありますが、対立ではなく、相互理解を深めて探求し、この問題を解決していく時ではなかろうかと思います。

あれから50年が過ぎ、そして、これから50年先、さらに、その先へと、若者たち、そして、これから生まれてくる子供たちに、住みよい地球になりますようお祈り申し上げます。

昨日は二十四節気のひとつ「寒露」、これから寒くなりそうですので、風邪などひかぬように、皆様、御身ご自愛くださいませ。

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2019年7月15日 (月)

辻説法|知らないという事を知らないという事。

人類は紀元前から物事の探求によって科学の発展につなげてきました。常に知らない事への探求の積み重ねが現代に至っています。そして、その先に知らない世界があるのでは、と探求が進んでいます。もし、知らないという事を知らないでいたら探求は止まってしまっていることでしょう。地球が宇宙の中心で天が回っている太古の天動説のままだったかもしれません。

知らないという事を知るという事はとても大切なことなのです。知らない事なのに知っているつもりで出した言葉が言葉の暴力になってしまうこともあります。後になって「知らなかった」では済まされないこともあります。

知らないという事を知っているつもりで、実は知らない。なのに偉そうに人に「次元が低い」だとか「基盤が違う」とか、さて、次元とはなんぞよ、基盤とはなんぞよ、霊という言葉もそうだが、知っているつもりで知らないもっともらしい言葉がこの世にはたくさんあるのです。

知らないという事を知らないで、知っているつもりで傲慢になってしまうより、知らない事を素直に知るということが、発展へとつながります。大げさかもしれませんが、それは大宇宙の探求にもつながるのです。

知らない事は恥ずかしいことではない。知らないという事を知らないという事、素直に認めない事はちょっと恥ずかしいかな(笑)。意固地になって心縛られているより、素直に自由に過ごしていこうではないか。そこに感應同交が芽生える。さ、皆さん、応援していますぞ。

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2019年4月11日 (木)

宇宙の活動と気候変動。雪降りが続く4月です。

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2月と3月は気温が上昇して、このまま春になると思いきや、4月に入って雪が降る日が続いている白馬です。でも、日中の気温は高いので、融けては積もるの繰り返しです。写真は、昨日4月10日の朝の道場近くの栗の木です。今朝も降っていて、芽生えはまだ先です。桜の花もまだまだ、GWのころになりそうです。

近日中に、フランスの太陽活動専門の天文学者と気象学者が著した「太陽活動と気候変動」という本が、出版社の恒星社厚生閣から発売されます。また、銀河宇宙線が気候変動に関与するスベンスマルク効果というのがございます。こういうのは、再生エネルギーに携わる業者から嫌われるわけで、スベンスマルク博士は研究費が入らずに苦労したそうな。何か考えさせられるお話ですね。

大宇宙から見れば人類のはからいなんぞ小さなことなのですが、人類にとってお金がそれよりも大きいことなのかもしれない。

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2019年2月28日 (木)

年々雪が少なくなっていきます。

Dsc_1440_002明日から3月。年(2019)の2月は上旬から気温が上がって、例年の3月下旬~4月並みに雪が融けていっています。今日2/28の庭の除雪の山もご覧の通り、地面も見えてきました。まるで、4月並みです。

雪国でないところの方は、「こんなに雪があるじゃないか」とお思いの方もいますので、以下に、過去の3月~4月の写真を掲載しておきます。

Dsc_0569一昨年(2017)の3月9日、上の写真とほぼ同じ構図です。まだ地面は雪の下なのです。







150312_0813562015年3月12日はまだ大きな除雪の山で除雪作業をしていましたが。今年は楽をさせてもらっています。







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2014年3月21日です。冒頭の今年の2月28日の写真とほぼ同じ構図なのですが、まだ地面は雪の下。今年は本当に異常ですね。


120404_091828そして、なんと!2012年4月4日の写真です。今日2月28日よりも雪が残っています。まだ地面は雪の下なのです。




今からこう暖かいと夏が熱くなるのではと怖いですね。あと20~30年もすれば雪が積もらなくなるのではないかと危惧するほど、最近は雪が少なくなってきました。白馬大雪渓ルートも雪渓ではなくなってしまうかもしれません。

大自然の驚異は、台風や豪雨や地震だけではなく、目に見えぬ根本的なところにあるのかもしれません。地球内部、太陽の活動、小惑星の衝突、銀河宇宙線の状態、近傍の巨星の超新星爆発など、今に至るまでの生命は地球の薄い殻のような大気の元、誕生して約48億年の間に、私たちが知らない脅威にさらされてきているのであろう。

温暖化対策は儲かるだろうとか、お金の事を言っている場合ではないかもしれません。何億年もの間、温暖化ガスを酸素に変えて生命を育んできた森林を伐採してまで再生エネルギーとは、何かがおかしい。目先の事に走る人類に物もうす。ま、それが人類のさがかもしれないが。


今年の心。隆達齎心祈願、三守護特別修法、受付中です。

 

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2016年3月14日 (月)

辻説法|もうすぐ春のお彼岸。ふたたび雪化粧です。

Dsc_0107今朝の道場はマイナス2度。春のお彼岸ももうすぐですが、雪降りの朝です。5~10cmの積雪で、昨秋に落葉した楓がふたたび樹氷のような状態になりました。この冬は雪が少なくて、庭の除雪で盛り上げた雪も1mほどです。庭も雪が融けて地面が出てきました。

さて、春のお彼岸の入りまであと4日。今日のメルマガでもお話をしましたが、ブログにも載せておきます。
 

 「霊」という字を「徳」に変えてみましょう。そうすれば、ジメジメしたイメージの精神世界も明るくなります。それは、私の亡き師匠が申したことであります。「霊」というと、「たたり」だの、「地縛霊」、「幽霊」、「霊障」などなど、悪いことばかりですね。どうしても、古い昔から戒めや脅しの元に成り立っていた精神世界の構造でもあります。

 

 その「脅し」故に人の心はゆとりが生まれるどころか、逆に沈んでしまう。「霊」について述べる側にも問題がある。一般的にも霊感があるとか、霊能者であるとか申しますが、その多くは「あなたに~が憑いている」と人を脅かせたりもします。それによって人は恐怖におののき、当っていなくても、当っていると信じてしまう。

 

 大切なことは、聞く人にいかに「徳」を与えるかなのです。「霊障」にあらば、自分(霊能者)がその道のプロなんですから、あからさまにそれを指摘してしまって、聞く人を恐怖のがんじがらめにしてしまうことはないのです。人の心を恐れに導いてはならないと私は思います。

 

 積徳の念、それは霊というジメジメしたもので人を脅かすという時代から脱し、理力という心の力を与えるものであります。誰もが、恐れではなく、安堵の心でいたいものですね。心休まるお彼岸の日でありたいものです。ここに、不可思議なる理力と共にあり、皆様に徳力が宿りますようにと、いつも応援していますぞ。


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2016年3月 7日 (月)

辻説法|霊が憑いている?

3月、今月は春のお彼岸がございます。そこで、霊についてお話を少し。

「霊とは何ぞよ?」と、問われてみれば、その答えに困ると思います。「亡くなった人の霊」などは答えになりませぬぞ。私たちは、日ごろ、わかっているようでわかっていない言葉を使っています。「あの人は霊感が強い」とか、さて、困ったものですな。

 

霊感の強い弱いをどうして判断できようか?それを判断するということは、その人以上に霊感というものを知っていなければならない。ただに、言葉の術に惑わされているだけのことも多いのではなかろうか? 私たちは知らずして、その「もっともらしい言葉」に興味を寄せてしまう。


「霊感の強い友達がいて、私の後ろに霊がついていると言われる。」とはよく聞くお話ですが、はたしてそんなに霊感が強いのだろうか?「霊がついている」と言う人は霊感が強いのか?そうではない。簡単にそういうことは言うのもではない。ただ単に軽いだけのご友人ですな。ことすれば、そのご友人は、お気の毒にも、とても因縁深い事をしているようにさえ思います。


「悪いことがおきるので、霊能者に見てもらったら、それは先祖が怒っているから、墓参りをしなさい」ということもよく聞くことです。しかし、悪いことが起こるのをご先祖様のせいにしてしまうのは、あまりよろしくはないのではなかろうか?。

ご先祖様はそんなに短気なのですかな?いや、おおらかだったかもしれないですぞ。まさに、「死人に口なし」で勝手に決めてもらっては、ご先祖様がお気の毒と思いますな。もし、あなたがご先祖様だったら、「私の子孫に、何てことを言うんだ!」と、その霊能者に怒りたくなると思います。

そんなにジメジメした霊ではなく、まさに、ご先祖様の徳をたたえようではありませんか。墓参りをしたら悪いことから逃れられるとか、お金が入るとか、仕事がうまくいくとか、そのような裏心ではなく。まさに、惑わない心、真摯な気持ちで、このお彼岸はお墓参りをしたいものです。

因縁浄化供養・尊世徳達法願受付中です。

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2015年7月 9日 (木)

【辻説法】いじめ問題に行者もの申す

先日、岩手県で痛ましいいじめ事件がございましたが、それは止むことなく毎年のように耳にするこの頃です。

岩手県の事件では、担任の手落ちや、学校の手落ちにより、まさに、怒りと悲しみが世間にまきおこっています。連絡帳ではシグナルを送っているのに、平然とスルーする担任の返答に怒りを覚えた方が多いのではないでしょうか。

しかし、そのずさんな対応の裏には、担任だけを責めることのできない教育的観点および学校システム上の欠陥があると思います。それは、生徒さんが中一のときの担任と、中二のときの担任が、同じような対応をしていることを見ても、容易にお察しできると思います。

また、もし、責任を問うとしたら、いじめた生徒、スルーした担任、学校、教育委員会、市・・と思いを浮かべる方が多いと思いますが、それは法的にどうにかなったとしても、誰かに責任を取らせたにしても、それらは、トカゲの尻尾切りのようなもので、いじめ事件はなくなることはないでしょう。

ネットの世界ではいじめではなく暴行事件と呼ぶべきと言われていますが、まさに、その昔は、そうでした。私が、小中高の時代は、いじめはそんなにひどくはありませんでした。そら、カツアゲしている子もいましたが、それはいじめではなく、恐喝事件として補導されておりました。

いじめられる側の保護対策はこういう事件があるたびに言われていますので、深くは申しませんが、いじめるほうの心の問題はどうでしょう。自己中心的に心が育ってしまっている。その心は人に対する尊厳がない。

親御さんも、子供の前で、先生や他のお子さんの事を悪いことは言うまい。生きていくにおいて、すべてにそう。「人の悪いことを言わない良い人だったね。」と言われながらこの世を去っていくことのできる人になろうではないか。

担任に竹刀でどつかれたこともありますし、ビンタを食らったこともありますが、それはそれなりに、単に体罰やどうのということではなく、先生の威厳を尊重しておりました。これは、学校の先生だけではない。医療の世界においてもそうです。今や、先生の威厳を尊重しない、やたら「偉い人」の多い風潮も、今の時代を作ってしまっている要因のひとつのように思えるのです。威厳のある先生を生み出せない世になっているのではなかろうか。

それ、最近、ネット記事で「嫁と呼ぶのは差別か?」というのを見かけたわけですが、これまた、いじめ事件とまったく関係のないことではないと思うのです。「うちの嫁はん」「わいのカミサン」「おらっちのカアチャン」など、いろいろとございましょうが、なんだか、必要以上に過敏になり、世の中全体が心の病のようにヒステリックになってしまっている。

自己中心的な突風に巻き込まれ、前途開眼の顕現も失っている。この混沌なる世の中に何を求め、何を主眼とするか。それさえも見失っている。それ故に、怒りと悲しみの気は、世を暗雲で覆い、人を思いやる心、明るい心が育たない不毛の時となる。

この時代に光が灯りますように、深く祈るばかりであります。


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2015年6月15日 (月)

【辻説法】「みんなもやっているから」・・それがどうした?

合掌

 昨年の12月の暮れの寒行週間で、亡き大師匠のお山を離れ、一人、真冬の南アルプスの一万尺の山中での山行で「玄道創気」を記して、ちょうど20年になりました。そこで、しばらく、時々、至心玄道・玄道創気の経文にちなんだお話をいたしましょう。

 「尊無上亜甲中玄。大聖玄師の顕現し給う時現より、混迷の時現を克し、第三創気に於て輝かしき耀光、亜甲中玄来下し給う妙体神気に感応する哉。我等、歓喜に満たれり新世創気に受感を賜らん。」

 ごくあたりまえのように暮らしている中において、私たちは知らない間に、混迷の中であれども常識のごとくとらえているときがあります。その多くは、情報の伝達における物質的な思考により、常識たるものが、人の道として、ゆがめられたることにもなっているものです。

 幼いときから「~ちゃんもやっているから」というように育ってきていることが多いと思います。「みんながやっているから」と、良いことのように考えてしまうところに、大きな落とし穴があります。それが、今の社会構造になっているとすれば、どうでしょう?「借金、みんながやっているから」、それでは困りますね。

 混迷の時現において、人心の荒廃があります。「ウツ」という言葉、確か、その昔は、あまり耳にしなかったわけですが、時代と共に、医学も心の範囲まで達し、「ウツ」という言葉が流行言葉のように日常茶飯事となってきました。明らかに病名がつけばそうなのですが、すべてが物質的にとらえられているという、考えようによっては、社会全体が「ウツ」でなくとも、心衰弱した、病におかされているように感じます。

 それ故に、利害で人を攻撃したり、何かあれば、誰かの責任にしないと納まらない。いいことがあっても、共に喜ぶことができず、妬みや嫉妬の気が蔓延しているこのご時世ではなかろうか。人は苦を抜き、楽のみを求めるが故に、混迷してしまっている。

 ここに、それらの混迷から開放されるには、苦楽の次元を超越したる力が必要となります。「みんなが・・」「むかしから・・」ではなく、「今までにない・・」ということが常に未来へ向かっての力ともなります。未来は「今までにない」わけですから、また、あなたの人生は「みんなではない」わけですから、ここに、亜甲中玄の耀光にて、その妙体、現ずるものと信じて、日々精進するのですぞ。

尊無上亜甲中玄   玄上

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2015年5月31日 (日)

【辻説法】吸う息もあれば、吐く息もある。

合掌

  吸う息もあれば、吐く息もある。

 あたりまえのようですが、これがまた、人生においてはできないことが多いものなのです。吸った息をずっと蓄えようとして息切れしてはいませんかな。

 高い山を登っていると、酸欠になっている人を見かけることがありますが、息苦しいので、あわくってしまって、一所懸命、空気を吸おうとしています。息を吐かないと吸うこともままならないものです。深呼吸は、まず息を吐いてからです。

 目先の事象にとらわれ、全体が見えていないときによくあることですが、今や、その状態が常識になってしまっているものです。それ故に、人心は荒廃し、なんと視野の狭いものであろうか。

 出すことを恐れ、吸おうとするばかり。それだから徳も積めない、うすっぺらい道を歩んでしまう。そんなちっこい人間になっていませんかな。 


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